体の病気があるとき

うつ病とともに、身体面で気になる症状があるときには、普段受診している医療機関や以前にかかった医師に相談してみるのもひとつの方法です。

気持ちが沈み込んでしかたがない、なにをやっても楽しくないなどいつもとちがう感じが続いていて、精神科医に相談してみたいのだけれど、同時に身体面でも気になる症状があるときには、どうしたらよいでしょうか。

心と体は密接にかかわり合っています。たとえば肝炎の症状が進んで体がてもだるくなったり強い倦怠感に襲われたり、高齢者が症状の出ない軽い脳梗塞から頭の働きが鈍くなったりして、そこからうつ症状が出てくることもあります。

うつ病になつたために、体のいろいろな状態が悪くなることもあります。あなたがふだんから受診している医師がいれば、その医師に身体の症状といっしょに最近気分が落ち込んで気になっていることも、相談してみてもよいでしょう。

内科医でも精神面についての基本的な知識は持っています。まず身体面の治療をしながら様子をみましょう、ということになるかもしれません。

もちろん精神科医に相談してもかまいません。そのときは、精神面の悩みとともに、体のこんな症状が気になつているというこそっちょくとを率直に話してみてください。

精神科医も体の病気の知識はありますし、基本的な検査もできます。その結果をみながら、精神面、身体面の心配な症状のうち、どこからどう解決していくかという判断をくだすでしょう。

以前に肝炎、心臓病、糖尿病などを発病し、治療を受けていた人で、最近また症状が再発したような気がしている人は、病気の治療にあたった医師をもう一度訪ねて、「肝機能の異常ではないかと思えることがあるのですが」などと身体面の症状について相談するのと同時に、気分的に元気が出なくて気になっているということも話してみるとよいでしょう。

医師によって考え方はいろいろかもしれませんが、それぞれのアプローチできちんと対応してくれるはずです。身体的なことも精神面も含めて、いま気になっていることを、ひと通り話してみるのがよいだろうと思います。

パニック障害

動悸・発汗・震え・息苦しさなどの自律神経症状が突然起こり、「死ぬのではないか」「精神的におかしくなってしまうのではないか」という強い不安感に襲われます。

しかし、これらの症状は30分以内にはおさまってしまい、検査をしても異常が見つからないために適切な治療を受けられないままというケースも多々みられます。

原因はまだわかっていませんが、きっかけになるのは精神的なストレスや肉体的な疲労、カフェインを含む飲料の多飲などがあげられています。そのため、薬物療法などの医学的な治療を受けるとともに、ストレスなどを軽減させるような環境の調整も重要です。パニック障害に関する詳しい内容はこちら

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