減塩の健康志向の産物「添加物梅干し」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

7~8年前、漬物業界が中国、台湾から輸入し、横浜港に野積みされているシイタケ、ザーサイ、ラッキョウ、ヤマゴボウ、タケノコ、ナメコなどの数千トンの漬物の原料が港から数日間で消えたことがある。食品を墓石のように、何年間も野ざらしで保管していることに、消費者の非難が集中したため、業者がひそかに移動したのである。

横浜港湾労働者の組合から、連絡が入り、「今、野積みされている食品と移動しているところだから、追跡していけば場所は分かりますよ」という。そこで、横浜港の本牧にかけつけ、トラックの軍団を追っていった。横浜港からどこへ消えたのかというと、長野県飯山市に程近い国道117号線沿道の廃材置き場。もちろんここも野ざらしだ。ビックリしたのは、ナメコやタケノコが入っているドラム缶が赤く錆びて腐りかけて中身が出ているはどなのに、ドラム缶の中のナメコ、タケノコは全然、腐っていないのだ。どれほどの保存料を使っているのかと愕然とした

これらの原料を水洗いした後、調味液に漬けて数時間で山菜の漬物が完成する。しかも「○○県産」の名産品になるものもある。調味液には、グルタミン酸ナトリウム、ミョウバン、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、硫酸第一鉄などが入っている。

スーパーの漬物コーナーに置かれている梅干も同様である。原料は中国からの輸入がほとんどで、厳密には「調味梅干」である。ある漬物メーカーがこういう。「スーパーで主流になっているのは塩分が5%や8%といった低塩のものばかりです。昔の梅干は塩分20%以上が必要でしたが、消費者の低塩志向に対応するために、法律で『調味梅干』が認められたのです。

これが73年のことで、これ以降、日本中がしょっぱくない『調味梅干』だらけになりました」では、『調味梅干』がどうつくられているのかというと、まず流水で梅干を脱塩するが、このとき風味、成分も損なわれてしまう。これを、補うのがさまざまな食品添加物を調合した調味液。要するに、脱塩工程で減った成分を食品添加物でカバーするわけだ。梅干の調味液に使われている食品添加物は、化学調味料や甘味料のステビア、香料、色素など。

ところで梅干しといえば文字通り、梅を何日も干してつくrがまったく干さずに梅をそのまま調味液に漬ける『調味梅漬け』というのもある。どちらも原料はほとんど中国から輸入されている。その理由は価格が国産梅の半値以下という安さにある。

塩蔵梅を輸入して日本国内で加エされているはか、中国で製造されたものが、『調味梅干』『調味梅漬け』として輸入されるケースもある。こうした「調味梅干」は「土用干」を行っていないので、ビタミンCがはとんど含まれていない。太陽の恵みがないのだ。そのため、合成ビタミンCが添加される。また、現地で製造されて輸入されたものには、人工甘味料のチクロなど、発ガン性があるため、日本では使用禁止になった添加物がたびたび検出され、食品衛生法違反で全品回収の措置がとられているものがあるから注意が必要。

安心の無添加梅干しはこちら。

関連ページ