サラダオイルと聞くと、なんとなく...おいしいというイメージを持ってしまうから不思議。しかし、まともなレストランやてんぷら屋などでは、絶対にサラダオイルは使わない。サラダオイルは、大豆油、なたね油、綿実油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油などの食用油を混ぜてつくるが、どうやって混合させているのかは企業秘密で製造メーカーしか分からない。
良心的な食品業者や料理人は製造方法や原料の素性が分からないものは使わない。
サラダオイルの中には、ヤシ油(パーム油)を混ぜているものもある。ヤシ油はヤシの実を原料にしているが、原産地でもヤシ油は食用にはしていない。臭くてまずいからだ。そのヤシ油を日本は大量に輸入している。主な使途は工業用では合成洗剤の原料、食用ではインスタントラーメンとサラダオイル用である。この臭くてまずくて食べられないヤシ油が食品添加物の力でおいしいサラダオイルと化け、てんぴゅら油をはじめ、マヨネーズ、アイスクリーム、ショートニングなどありとあらゆる油脂食品に使われている。
ヤシ=油を食用にするには脱色に活性白土、脱臭には乳酸、味付けにリン酸、クエン酸、フィチン酸などが使われる。
また、ヤシ油の製造工程ではヤシの実から油を抽出するためのノルマルヘキサン(抽出溶剤)、酸を取り除くのに硫酸、塩酸、シュウ酸、カセイソーダなどの化学薬品が使われている。これだけの化学薬品を使うと、もともとヤシ油に含まれているはずの抗酸化物質をなくしてしてしまう。
抗酸化物質は酵素(たんばく質)だが、それが化学薬品にやられてしまうわけだ。そうすると、すぐに油は老化してしまう。そのためには発がん性の疑われているBHA(プチルヒドロキシアニソール)などの酸化防止剤を使わざるを得ないのである。食用油は少し高いけど、綿実油、ごま油、なたね油といった単体のものを選んだ方がいい。
よい油なら美容に欠かせない。品質のいいものを消費者がきちんと選別して食べる習慣が大切。
油を味方にするを読むと品質のいい油は美容にも健康にも役立つという。
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