牛丼のお米の産地

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「米国産牛肉は輸入再開後もしばらく使用していません」というチェーン店もいくつかありますが、大半は、8月にも再々開されるとみられる米国産輸入牛肉を使用することを表明している。米国産輸入牛肉でないと儲けが出ないシステムになってしまっている。

数年前、牛井安売り戦争が激化した。最大手の牛井チェーンが「280円」(並)で売り出したのがはじまり。。その折、同チェーン店の幹部が言った。「牛井の原価(材料費、加工費、物流費の合計)は170円。人件費は79円。そのはか、テナント代、建材費、水道・光熱費、販売促進費などの経費が78円で327円」そうすると、280円の価格設定では牛井で利益は出ないことになる。

しかし、お客は味噌汁、サラダ、生卵なども注文するから、同チェーンの一人当たり客単価は390円になる。そこで初めて利益が出る計算となる。まさに「薄利多売」だが、それも、安価な米国産牛肉の大量仕入れがあってのことである。その米国産牛がどのように飼育されているかは意外にも知られていない。

米国では何万頭に及ぶ生後14~18ヶ月の牛をフィードロット(集中肥育場)へ集め、トウモロコシなど濃厚飼料を主体にしたえさで集中的に太らせる。当然、トウモロコシは遺伝子組み換えしたものである。

フィードロットに到着した牛は、病気の有無を点検し、肺炎など気管支系の病気を予防するためのワクチン注射と、牛の体から寄生虫を駆除するための注射を打つ。その後、成長促進のために耳の後ろに日本では禁止されている合成ホルモン剤を埋め込む、というのが一般的な肥育方法である。

牛井といえば、ご飯を忘れることは出来ない。しかし、コメがどこの産地か明らかにしているところは少ない。せいぜい国産米使用と言っている程度である。

おコメは各産地のブレンドです。しかし、内容は一切公表していません。国産米であることは間違いないが、米の場合は農協の問題とか産地の問題とか、非常に微妙なんです。当社の場合のように大量に使用してくると、市場においての価格に影響をきたしてしまうようなことも実はあるわけです。だそうだ。

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