友人のうつ状態をサポート

友達がうつ状態に悩まされていたら、まずゆっくり話を聞いてあげましょう。それだけで本人にとって大きな助けになることがあります。

親しい人が、うつ病の治療中だったり、うつ状態が感じられるようなときに、友達としてどんな手助けが考えられるでしょうか。

これは、なかなかデリケートで難しい話題です。基本的には、相手がその気になったときに、なるべくゆっくり話を聞いてあげるということだろうと思います。

あたりまえのように感じられるかもしれませんが、だいじなことです。うつ的な気分になっている人のほうからすれば、親しい人に話を聞いてもらうだけでも、あまり話さずにいっしょにいるだけでも、ずいぶん気持ちがらくになるものです。

そのときのちょっとしたコツは、「なにか役に立つようなことをいってあげたい」「なんとかしてあげたい」という気持ちを、あまり強く持たないようにすることです。話をゆっくり聞くだけで、相手にとっては十分役に立っています。さそこちらから誘いをかけても、のってこないこともあるでしょう。

そういうときには、むりをせずに、「気が向いたら、いつでも話を聞くから」いそがと伝えておけばいいと思います。うつ的な気分の人は、忙しそうなのにめいわくわるいな、迷惑だろうなという引っ込んだ気持ちになりがちなので、「私も、忙しいときは忙しいっていうから、いつでも連絡して」というたんかんようなことばを添えておくと、相手の負担感のようなものが少しやわらぐかもしれません。

機会を見つけて、自分の気持ちを少し整理しておくのもいいことです。自分はその友達のためにどれくらいのことができるだろうかと、「できること」と「できないこと」の仕切りをちょっと考えてみるのです。話を開くのでも、月に2~3回ならできても、毎日となると、だれだってなかなかできません。

だからといって、毎日会いに行けないあなたがわるいのではなく、それはしかたのないことです。それを、「毎日会いに行けない私は、冷たい人間だ」などと自分を責める気分になってしまうと、今度はあなたが気分を落ち込ませることになってしまいます。

ある程度「距離を置く」のは、けっしてわるいことではありません。むしろ、少し意識的に精神的な距離をとるくらいのほうが、冷静で見通しのよいサポーターとして、相手の役に立つことができるはずです。