牛から搾ったままの生乳を加熱菌し、水や添加物を加えたり、逆に生乳のを取り除くことが禁じられているのが牛乳。お茶系の消費が伸びる反面、ここ数年じり貧傾向にある。そうした中でひとり気を吐いているのが「おいしさ」を強調した牛乳。
大手メーカーA 社が4年前に全国発売する。わずで350億円を売り上げる牛乳のトップブランドに立った。製造方法は2通りある。A社はナチュラルテイスト製法というもので、窒素を用いることで牛乳成分の酸化を極力抑え、風味の変化を少なくしたもの。
後発のB社はETP製法を採用している。これは生乳を蒸気でやさしく包み、瞬間的に加熱殺菌し冷却するというものだ。両社が目指したのは「搾りたての牛乳の味」になるが、原料となる生乳が搾りたてということではない。というのも、東京や大阪といった大消費地近郊に酪農地帯は少なく、首都圏は北海道、近畿圏は主に九州で搾乳された生乳が船便などで運ばれ、エ場で牛乳に生まれ変わるからだ。北海道から首都圏の場合、道内で集められた生乳は釧路港から茨城県の日立港にまず運ばれる。そこから牛乳工場に陸送されるが、搾った日から牛乳になるまで3~4日はかかってしまう。
もちろん品質の劣化を防ぐために低温で流通するが、搾りたてを望むことはできない。搾りたてを飲みたければ、道内でパック詰めされた牛乳を飲むしかないが、まず首都圏では流通していない。また、うまい牛乳の原料になる生乳といっても、特別な飼料で飼育された特別な乳牛から搾られたわけではない。にもかかわらず、一般の牛乳より価格は40% ほど割高になっている。技術開発費が上乗せさせられているということとなのだろうが、農水省、業界団体ともに「おいしさ」の定義や基準は設けていない。
よく眠れない時にナイトミルクを飲むと眠れると言うがあれは牛乳をあたためただけ。ちなみにコロット寝てしまうかもしれないが寝酒はNG。アルコールは眠りが浅くなってしまうので×。
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