体の病気とうつの関係

体の病気からうつ病にかかりやすくなったり、う病が体の病気を悪くしたりすることがあります。積極的なうつ病治療が必要です。

私たちの精神機能と身体機能は、実は密接に結びついています。うつ病になると、いろいろな体の病気にもかかりやすくなります。

以前から体の病気があれば、その症状が悪化したり、治りにくくなることがあります。また、体の病気からうつ病が起こることもあります。体の病気にかかっために、以前からのうつ病の症状が悪化することもあります。

うつ病にかかっていると、通常の2倍ほど心筋梗塞にかかりやすいといわれています。いっぼう、心筋梗塞後の患者さんの20 %近くがうつ病にかかっています。心筋梗塞は、激しい胸痛発作が起こり、処置が遅れれば命にかかわる病気です。

急性期を脱して状態が安定すれば、そこから生活や仕事を組み立て直していくことになりますが、このときにうつ病で気分が落ち込んでいると、生活上の注意点が守れなかったり、適切な判断ができなかったりして、治療にも不都合が出てきます。

脳出血や脳梗塞などの脳血管障害からのうつ病も多く、半数近くの患者さんに治療が必要なうつ病がみられたという報告もあります。

とくにマヒなどの機能障害が出ている人にうつ病があると、やる気が出なかったり、生きる気力をなくしてしまうこともあります。がん患者さんのうつ病にも注意が必要です。がんにかかったストレスで気持ちが沈んでいると思われがちですが、興味の喪失、睡眠障害やイライラ感、不安や自殺念慮などの症状は、うつ病の治療によって改善する可能性が高いことがわかっています。

糖尿病とうつ病を合併している人も多くみられます。アメリカでは、成人の糖尿病患者の15~20 % がうつ病にかかっていいるという報告があります。うつ病があると、血糖コントロールがうまくかかっているといかないなど、糖尿病の治療にも影響があります。このように、体の病気とうつ病が重なっていると、どリテーションがうまくいかない、症状が悪化する、なるなど、さまざまなよくない影響が出てきますし、ふくやく服薬やリハ回復が遅く自律神経やホルモンの変調のために体調に悪影響が出てきますから、積極的な治療が必要です。