鼻と口は繋がっているのになぜ鼻から水を飲めないのか?

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ふだん鼻と口がつながっていることを意識することはほとんどないが、点鼻薬を使ったときなど、たまにノドの奥の方で苦い味を感じることがある。また、呼吸は鼻だけでなく口でもすることができるのは、鼻と口がつながっているからだ。それなら、鼻からも水が飲めそうな気もするが、こちらは不可能。 いったい、なぜ鼻からは飲めないのだろ、通常、口から水を飲むときには、えんか反射が起こる。 食べたり飲んだりするときには、反射的に気道がふさがれて気管支のほうに食べ物や飲み物がいかないようになり、食道を通って胃へ運ばれる仕組みになつているのだ。 しかし、鼻から水が入ったときには、このえんか反射は起きないため、水も息と同じように気道へ入ろうとしてしまう。鼻というのは、息を吸ったり吐いたりする通気口のような役割をしており、ふつう生活をしているなかでは、まず鼻に水が入るという状況はない。 もし入ったとしても、その水は呼吸の空気の流れと同じで、気道にむけて入っていくことになり、その結果、むせたり咳きこんだり苦しい思いをしなければな35 らない。鼻から入った水が無事に食道へ運ばれることはまずありえないのだ。 ちなみに、花粉症などに効果があるといわれる「鼻うがい」のように、鼻から水を吸いこんで口から出すことは可能。 だから、鼻から吸って口に溜めてから飲むというように、口を経由すれば鼻からも飲めないことはない。しかし、鼻を通ってきた水は、およそ飲用にふさわしいといえるシロモノではない。呼吸は口と鼻のどちらでも可能だが、水を飲みこむことができるのは口だけ。この役割分担には逆らわないほうが賢明というものである。 どこかのお笑い芸人が口から食べたうどんを鼻から出していたが...

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