地下鉄は時速75km以上出せない

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中央線や山手線を走る電車の速度は、時速75〜80km。一方、地下鉄の平均時速は41kmにすぎない。 地下鉄がそんなに遅いのは、地下鉄が地下の中をじつにクネタネと蛇行して走っているから。左右のカーブだけでなく、上下の勾配もけっこうある。 つまり、スピードを出しすぎると、脱線する可能性が高いのだ。そこで国土交通省では、専門家の意見を踏まえて時速75kmという上限を設けている。 しかし、地下鉄側では、より安全性を確保するために、国土交通省が決めた上限数値よりさらに30km以上も遅い速度で走っているというわけなのだ。地上のように障害物がないのに、地下鉄はなぜ蛇行して走るのか? これは、地下鉄が公道の真下を走っているから。地上の道路が大きくカープしているところでは、地下鉄も一緒にカーブしているのだ。そして勾配が多いのは、電力節減のためだ。 駅と駅の間にゆるい谷間をつくることで、駅を発車した電車が、坂を下る惰性でスピードを上げ、その勢いで坂を登り、次の駅に到着するように、地下鉄は設計されている。

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