まずペースダウン

なにかいつもと違う心身の変調が感じられるときは、まずは自分を休ませましょう。仕事でも暮らしの面でも少しペースを落とす工夫が必要です。

身体面、生活面、仕事面、気分の「いつもと違う感じ」に気づいたときには、意識的に少しペースダウンをして、ちょっと立ち止まって考え、なにかストレスになっているような問題があれば、解決法を探します。

そして、自分はいまちょっとストレスを受けている、疲れぎみだ、少しつらい気分だと意識して、なんでも完全にやろうとせずに、仕事でも家事でも優先順位をつけて、だいじなもの、必要なことからやっていきます。

どうやったらペースを落とせるのか、少しらくになれるのかと、できるだけ具体的に考えて実行することがたいせつです。必要の度合いも急ぎの度合いも高いほど、優先的にやらなければいけない、というのがふつうの考え方だと思います。

けれども、注意深く見ていくと、「必要だがさほど急ぎではない」「急ぎのように見えるが必要度は低い」ということもけっこうあるものです。

たとえば、午後2時~4時というように時間を区切って、その間はアポイントメントのない来客と電話はすべてシャットアウトして、デスクワークに集中するというようなやり方もあるでしょう。

このように、ひとつひとつのことをなるべく具体的に見るようにして、「とりあえずやらなくてもなんとかなるもの」を見つけていくことも、上手なべースダウンに役立ちます。社内や社外のつきあいも、仕事上どうしても必要なもの以外は、この際思い切ってひかえてしまいましょう。心身の元気が戻れば、またいくらでも機会はつくれます。

断る理由も、その場しのぎのいいわけををするよりも、「最近ちょっと疲れぎみなので」などと、さり気なく一時的にべースダウン中であることをアピールしてしまったほうが、あなたのなつとく精神的な健康にとってもプラスですし、まわりの人たちも納得してくれるものです。

信頼できる上司や同僚にも、少しストレスを感じているのでペースダウン中だと伝えておきましょう。数日でペースが戻ればそれですみますしずし、さらに気分が沈んでしまうときも、相談しやすくなります。状態がわるくなるほど人に話しにくくなるものですから、早めに「味方」をつつくっていきましょう。

サザエさん症候群

仕事のストレスを表すひとつの目安として、日曜の夕方に元気がなくなる「サザエさん症候群」ということばがあります。おもにこれは、会社に行くのが重荷になってきたサラリーマンが、金曜日に会社を出てから、土曜日、日曜日の午前中くらいまでは元気なのですが、日曜日の午後あたりから翌日出社することを思い出して気分が重くなってきて、『サザエさん』が放送される夕方になると、すっかり気分が落ち込んでしまう状態を指したことばです。

このようなときにも、意識的に、仕事や生漬のペースを少し落としてみたほうがいいでしょう。