マンションの水道水は危険がいっぱい

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水道水についての危険性は記載したとおりですが、本当に恐ろしいのは、水道水そのものより、マンションや団地といった集合住宅の貯水槽「高置水槽」から各家庭に配水される水です。水道水を管理しているのは水道局だからマンションの水道がまずいのは水道局のせい、と思っている人はたくさんいます。

しかし、実際には、貯水槽の管理責任は水道局ではなく各マンションのオーナーにあります。つまり、マンションの各世帯に配水される水は、水道法の安全基準を充たした水であるとは限らないのです。ここがポイントです。

その建物に設置されている貯水槽が10トン以上の容量がある場合、あるいは建物自体の総床面積が2000平方メートル以上ある場合は、ビル管理法と水道法によって貯水槽を定期的に監視することが義務づけられています。

しかしそれ以外の建物の場合「年に最低1 回は清掃しなければならない」という規定はあるものの、公的機関の立ち入り検査義務がないので、ずさんな管理をしているケースが非常に多いのです。だいたいの集合住宅の場合、水道はいったん貯水槽に溜められ、ポンプで屋上などに設けられた高置水槽と呼ばれるタンクに汲み上げてから、各世帯に供給される仕組みになっています。高置水槽はただでさえ人目につかない場所にあるため、管理者がいいかげんだと、何年も清掃されないまま放置されていることも少なくありません。高置水槽が放置された場合、最も問題となるのは赤サビの発生です。築年数の古い集合住宅では「水道の蛇口をひねったら、赤いサビ色の水が出てきた」というトラブルがよく起こります。もっと管理がずさんな場合はサビだけではすみません。飛んできた虫が入ったり、藻が繁殖したり、さらにひどい場合にはハトやカラスの死骸が浮いていたりすることもあります。

藻の間に大量の水棲のダニが発生したという例もありました。貯水槽に長時間溜められた水道水は、塩素が揮発するため殺菌効果が落ちています。そこに虫や動物の死骸が入れば、あっという間に雑菌が繁殖します。水温が上がる夏場であればなおさらです。o-157など病原菌の感染が問題となっている昨今、これは絶対に見過ごすことはできません。あなたのマンションの貯水槽が安全かどうかをチェックする方法は、きちんと清掃がされているかを確認することです。

貯水槽を清掃する時には必ず断水するはずですから、ここ1年の間に断水があったかどうか、思い出してみて下さい。その上で不安がある場合は、マンションの管理者と直接話し合った方がいいでしょう。ある調査では、貯水槽を持っている建物のうち、定期的な清掃を行なっていないところは全体の40 パーセントにも達するのだそうです。浄水器やミネラルウォーターの品質にこだわる前に、まずあなたの家庭の水道水をチェックしてみましょう。もしかしたら気づかないうちに、虫の死骸入りの水を飲まされているかもしれないのですから。