浄水器

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最近の浄水器の広告には「水道水をミネラルウォーターに変える」といった表現が、しばしば見受けられます。中には「水道水を天然水に変える」といった誇大広告まがいのものまであります。そのためでしょうか、
消費者の中には「浄水器の水もミネラルウォーターだ」と信じている人がかなりいます。はっきりいって、浄水器を通した水はミネラルウォーターではありません。浄水器には水道水をまずくする要因である塩素や、発ガン性物質のトリハロメタンなどを除去する機能はありますが、水道水をミネラルウオーターに変える「魔法の壷」 などでは決してないのです。先ほど説明した通り、日本のガイドラインでは『ミネラルウオーター』は、「特定水源より採水された地下水を原水とする」と定めています。ですから、河川水やダムの水を原水とする水道水を浄水器でどう濾過したところで、ミネラルウオーターと呼ぶわけにはいきません。
ましてヨーロッパの厳格なミネラルウオーターの製造基準で考えれば、浄水器を通した水はあくまで「水道水の加工水」にすぎないわけで、それを『ミネラルウオーター』と表記するのは詐欺にも等しい話ということになります。それなのにこうした広告が許されているのは、日本の『ミネラルウオーター』 や「自然水」 といった言葉が示す意味があやふやだからです。ミネラルウオーターが単純に「ミネラルを含んだ水」の意味であるとすれば、ミネラル成分をまったく含まない水道水はありえないのですから、水道水もミネラルウオーターになってしまいます。
また河川水やダムの水ももとは雨水だから自然の水なのだ、と言い切ってしまえば、水道水から塩素を抜いただけの水も〝自然の水〃ということになってしまうのです。だから私たち消費者は、こうした広告の言葉の使い方、表現の仕方には、常に注意深くなくてはいけません。実際に浄水器については、詐欺まがい商法の被害に遭う人が数多くいるからです。

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