1日どのくらいの水を飲めばいいか

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人間は1日にどのくらいの量の水を摂取すればいいのでしょうか。まず、1日に体外に排出される水の量は2~3 リットルほどです。その内訳は尿としてl~2リットル、汗や呼吸、そして自分では気づかない皮膚からの〝不感蒸泄″ として1リットル前後、あとは便の中に含まれる水分が0.1リットルくらい。もちろん夏の暑い日や、スポーツで体を動かした時などは大量の汗が出ますから、5リットル以上にも達することがあります。ですから、健康な生活を維持するためにはそれと同量の水分補給が必要となります。しかし、夏場にビールを何リットルも飲む人はいますが、毎日毎日~3 リットルもの飲料水を飲む人はほとんどいません。

人間が水分補給するのは、飲料水からだけではありません。水分は食べ物にも含まれています。新鮮なトマトやキヤベツは95パーセント近くが水でできていますし、水分が含まれていなそうな食パンにだって40パーセントの水が含まれています。食事によっても水分補給をしているのです。平均して、人間が1日に摂取する水分は、免飲み物から1.2~1.5リットル、食べ物から0.8~1.2リットル。これに加えて体内でタンパク質や脂肪が酵素によって分解される時に副産物として分泌される水が0.3リットルくらいありますから、合計すると2.3~3.3リットル。

つまりはぽ排出されるのと同量の水を摂っているということになります。もちろん、スポーツなどで汗を流した時は流した汗の分だけ水を補給する必要があります。ほんの10年ほど前までは「スポーツ中に水を飲むと疲れる」といった間違った常識がまかり通っていましたが、スポーツ医学が進歩した現在では、その危険性が指摘され、オリンピックなどの公式試合においても、試合中の水分補給が認められるようになってきました。特にテニスやマラソンなど数時間も連続して運動を行なう競技の場合、水分補給はより重要といわれています。

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