肌に金属がふれることで電流が流れる
高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、近視や老眼といった目の悩み、さらにはダイエットや美容まで、あらゆる症状に対して有効な鍼治療。その歴史はとても古く、今から2000年以上も昔に、中国で発祥しました。それからは、東アジアを中心に広がります。そして、17~19世紀の日本において独自の発展を遂lヂ、現在の鍼治療の基盤となる形がつくられました。
今では、その高い効果が認められて、欧米においても有用な医療技術として活用されているほどです。鍼治療は、金属製の専用の鍼を用いて、ツボなどに刺激を与えます。
その刺激が経絡(東洋き医学でいう気の通り道のこと)を通じて患部にまで届き、症状の改善や健康の増進につながるのです。
ここでいう刺激とは、体に鍼を刺すという、単なる物理的なものにとどまりません。金属製の鍼を肌に接触させることにより、体内に微弱な電流を生じさせ、それによって大きな刺激が与えられるのです。
金属は水分にふれることで、電子を放出して陽イオン(プラスイオン) となる性質があります。肌は水分を帯びているので、鍼は皮膚にふれることによって、プラスイオン化します。
すると、皮膚の表面にはマイナスの電気が、そして体内にはプラスの電気が発生します。これによって、体内で微弱な電流が流れ、ツボが刺激されるのです。
誰でもできる長時間の刺激
物理的な刺激と、体内電流による刺激。この2つの相乗効果によって、鍼治療は高い効果を上げますが、施術にはどうしても専門家による助けが必要です。素人が簡単に行えるものではありません。そこでお勧めなのが、「アルミ湿布」です。アルミ湿布は、鍼治療の金属イオンによる働きを応用したセルフケア法で、だれでも簡単かつ安全に行えるのが特長です。
アルミ湿布に必要な道具は、どこの家庭にもあるアルミホイルです。アルミホイルを約3センチ×3センチの大きさに切り、これを症状に対応したツボに当て、かぶれにくい絆創膏や医療用のテープなどで留めます。
すると、アルミホイルが皮膚にふれることで、鍼治療と同様に、微弱な電流が体内に発生します。ツボの正確な位置を見つけるのは、素人には難しいのですが、アルミ湿布なら面積が大きいので、だいたいの位置がわかれば、だれでもツボを刺激できます。
アルミ湿布は、いつ行ってもけっこうです。アルミホイルをま触りすぎて害になることはないので、家事や仕事のじゃまにならなければ、1日中粘っていてもいいでしょう。
反対に、日中に粘邪魔になる場合は、就寝時だけでもかまいません。それぞれの生活に合わせて、貼る時間を工夫しましょう。
基本的には、手のツボであれば両手に、足のツボであれば両足に粘るようにしてください。しかし、もし両方に粘るのがめんどうであれば、片方だけでもOKです。その際は、男性なら左手左足に、女性なら右手右足に粘るようにしましょう。
アルミ湿布は、鍼に比べると、その場ですぐに効果は現れにくいものの、長時間粘っているので、刺激が体に常に加わっていることになります。
毎日継続することで、効果が徐々に現れてくるので、まずは数日続けてみてください。最後に1つだけ注意点です。
金属アレルギーのかたで、もしもアルミホイルを粘ってからなにかしらの異常を感じられた場合には、すぐに外すようにしましょう。
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