習慣性頭痛 症例1「瘀血による頭痛」

私は夏の初め、精神科のクリニックを訪れました。私の年齢は50代前半ですが、「そう」と「うつ」を交互に繰り返す双極性のうつ病で県内の某病院の精神科に通院しているのですが、それよりも、20年以上も続いている頭痛を治したいという思いがありました。もう長いこと頭痛がよくなららずに困っています。

自分では神経質な性格だと思っていて、普段から疲れやすい体質です。細かいことを気にしすぎることも分かっていますが、性格というのはなかなか変えることができません。

長年の頭痛は2人目の子供を産んでから始まったのですが、早くも36歳で閉経しています。自分の父を胃ガンで亡くし、また弟を白血病で亡くしているので、病気には、人一倍神経が過敏になっていました。私もいつか?ガンになるのかなと不安です。

私には、口が苦かったり、乾いたりして口臭がある、唇や口の中が荒れやすいという自覚症状や肩こりが強くあって、クリニックの先生に診ていただいたところ、私の症状を総合的に考えると「瘀血(おけつ)が原因となっているのではないか」ということでした。

瘀血(おけつ)というのは、精神的ストレスや偏食、運動不足などによって、血液の流れが悪くなっている状態だそうです。

胃腸の玄関先である口や舌に関する症状が多いのは治療の参考になるそうで、瘀血(おけつ)があると口の中に熱をもつこともある、と言われました。口の中のさまざまな症状もこういった現象が原因となっていることが多いようです。

また、私には、慢性の蓄膿症もありました。先生は、「漢方の目から見て瘀血(おけつ)でも、現代医学から見ると、鼻が弱いために毎朝口やのどがカラカラになるとも考えられる」とおっしゃいました。

私のように神経質な性格も、肩こりも、蓄膿症も、瘀血(おけつ)もすべて、頭痛を引きおこす可能性があるというのです。そして、瘀血(おけつ)と蓄膿症の両面から考えることにして治療が始まりました。うつ病とは関わりなく、瘀血(おけつ)という観点から加味逍遙散(かみしょうようさん)という漢方薬を、蓄膿症の治療については辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方薬を処方してもらったのです。

それから2週間後にクリニックを訪れたときには、今までずっとモヤモヤしていた頭がすっきりしてきて、さらに2週間後には、体が軽くなり、長年の頭痛が良くなっていくように感じられました。

私の心の奥には、胃ガンで亡くなった父親や白血病で若くして亡くなった弟の事がこびりついて離れず、自分も同じような道をたどるのではないかという不安が続き頭痛に拍車をかけていたのかもしれません。頭痛が軽くなると共に、不安な気持ちも少しずつですが和らいでいくようでした。今では、パートの仕事に行けるほど元気になりました。

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