習慣性頭痛 症例2「頭痛体質は男性にも多い」

特に原因もないのに頭が痛くなることがあるが、これを習慣性頭痛という。頭痛をもっている人はどちらかというと男性よりも女性に多いといわれているが、頭痛で悩んでいる男性も、もちろんいる。

頭痛を起こす要因は精神的ストレスや運動不足、喫煙や酒の飲み過ぎなどたくさんあるが、ほかにも頭痛家系とでもいうのか体質傾向もあるのだ。父母や祖父母のうちの誰かが頭が痛いといって鎮痛剤を常用しているとしたら、頭痛家系である可能性は大きい。

頭が痛いという人の肩を揉むと、気持ちがいいのでもっと続けてほしいとなるのだが、なかには少し揉んだだけなのに、跳びあがるほど痛がる人もいる。これは決してオーバーな表現ではなくて、圧痛が強いためなのだ。つまり、肩がこりすぎていたり、筋肉の緊張が強すぎるということだ。

肩がこっていても、自分で肩こりがわからない人も少なくはない。また、頭痛が肩こりからきているとわからない人もいる。あまりに大きなストレスや過労で、過敏さを通り越し、麻痺している人もいるだろう。こういった頭痛を、筋収縮性頭痛という。

アルコールや水分を摂り過ぎていると、体の中には余分な水分が蓄積していく。特に、水毒体質といって、水分の排泄能力がもともと低く、たまりやすい人もいるのだ。こういう人はよく顔や手がむくんだりして、頭痛の引き金となる。これは肥満体型で汗をかきやすい人によくみられる症状だが、必ずしも皆に当てはまるわけではないので見分けもつきにくい。

男性で頭痛もちの場合は、筋収縮性頭痛と、この水毒による頭痛が断然多い。そのほかにも蓄膿症や眼の異常、うつ病などからも頭痛が起こる。

冒頭の習慣性頭痛に話は戻るが、習慣性頭痛とひとくちにいってもその原因は多彩である。例えば、高血圧の変動によるもの、ホルモンのアンバランスによるもの、また、上記のように単なる肩こりから生じるものもあるので、きちんとした現代医学によるチェックをしたうえで、患者の治療に取りかかることが重要となる。

うつ病が原因となっている頭痛を別にして考えると、漢方治療の目的で来院する人の大半は、やはり血管の拡張や収縮が引き金となって起こる筋収縮性頭痛や血管性頭痛だ。血管性頭痛は、ストレスがこうじてひどくなる男性に多いタイプから、ホルモンや自律神経のバランスの乱れが引き金となる女性に多いタイプまで、病態がさまざまなので、いろいろな角度から処方を考えていかなければならない。