細胞の水

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20世紀のはじめ、フランスの生物学着が、さまざまな比較調査の結果「ほ乳類の血液は海の水と同じような成分で構成されている」と発表し、世界中の人を驚かせました。
確かに、人間の血液と海の水とを比較してみると、その成分が非常によく似ていることがわかります。

特にナトリウムやカリウム、カルシウムといったミネラルのバランスは驚くほど似通っています。これは、先はど説明したように「すべての生命が海から生まれた」ことの証明であると考えられています。
人間をはじめとする哺乳類は、海から陸に生活の場を移してからも順応できるように、体内を常に海の中に近い環境にしているのです。ヨーロッパで研究、実践されている( タラソテラピー) と呼ばれる海洋療法も、人間の血液によく似た海水の性質を利用して、人間の自然治癒力を高めようという発想から生まれたものです。

人間の細胞の中に封じ込められている水(細胞内液) も、血液とはかなりその組成が異なるものの、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどさまざまなミネラルを含んだ水です。人間の体の中を流れている水は、このようにさまざまなミネラルを溶かし込んだ状態で存在しています。つまり、人間は生まれながらにして体内に大量のミネラルウォーターを抱えていることになるのです。ですから、こうした人間の体内の水に近い性質を持った水がもしあるとすれば、それは人間の健康維持にふさわしい、「体に正しい水」であるといえるでしょう。

私たちは、健康にふさわしい水というと、すぐに〝純粋な水″ という言葉を思い浮かべます。しかし〝純粋な水〞というのが〝何も入っていない水″ という意味だとすると、それはまったく違います。蒸留水のようにまるでミネラルの含まれていない水を飲むと、人間はかえって体のバランスを壊してしまうからです。
反対に、いくら人間の血液に似た成分構成をしているからといって、海水ほどミネラルが多い水は飲み水には適していません。海水には血液と同じようにたくさんのナトリウムが含まれていますから、大量に飲めばやはり体のバランスを壊してしまいます。っまり「体に正しい水」とは、体内の水に近い性質を持ちながら、特定のミネラルが過剰に入っていたり少なすぎたりしない〝ミネラルバランスのいい″ 水のことなのです。それでは、その〝ミネラル〞とはいったい何なのでしょうか。次はその〝ミネラル″ について、具体的に説明しましょう。

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