テレビなどでよく、「スーパードクター」といわれる人の手術をしている姿をよく見ます。
手術のむずかしい場所にある脳腫瘍を見事に取り出す脳神経外科医。悪化した心臓を神業的に少ないダメージで手術する心臓外科医。
いずれも、「神の手」を持つドクターとしてあがめられています。ぁなたの身近にも、スーパードクターはいます。町の名医はお腹をよくさわり、血液の所見を見て、破裂する寸前の盲腸を診断します。熟練した内科医は患者さんからよく情報を聞き取り、家族の状況、町全体の感染症の流行の動向から、確実にインフルエンザを診断します。
ここで、患者さんサイドに大きな誤解が生まれます。「よい医者に当たればすべての病気は治る」そんな淡い期待を掩いてしまいます。
一万で、この世の中には治らない病気、あるいはきわめて治りにくい病気があります。その病気の代表が、糖尿病、高血圧症、そして腎不全です。この3つの病気に共通していることは、これらの病気が見つかったときには、おそらく少なくとも発症から10年以上が経過しているということです。
その日までまったく無症状のまま進行し、10年以上にわたって体中の臓器という臓器を痛めつけ、何かのきっかけで見つかったときには、臓器は相当のダメージを受けています。
たとえば腎臓は、その能力が5 分の1 以下になるまでダメージを受けないと、症状が出ません。そして10分の1以下まで機能が低下すると、透析をすることになり、長らく腎移植の順番待ちをする以外に治療の方法はなくなります。
糖尿病の病巣である膵臓も、何十年も使い続けて酷使すると、インスリンを分泌するβ細胞が不可逆的に壊れていきます。最近、「DPP-4 阻害剤」という薬が、膵臓のβ 細胞を再生させるかもしれないという製薬会社のアナウンスがありました。
しかしそれは、もともとβ 細胞が再生しやすいネズミの実験でのことです。人間で膵臓のβ 細胞を復活させることはむずかしく、本当の意味で確実に膵臓を復活させる方法は、いまのところ膵臓移植以外にはおそらくありません。
幸いなことに高血圧症だけは、50年前とは隔世の感があります。新しい薬が次々に開発され、それを飲むだけでかなり良好なところまで血圧をコントロールできる時代になりました。患者さんは病気には何らかの治療法があるものだと淡い期待を持っているかもしれませんが、この際はっきり言っておきます。糖尿病、高血圧症、腎不全にスーパードクターはいません。
スーパー治療もありません。糖尿病がわかったら、早めに手をうって対処する。スーパードクターは、あなた自身なのです。まずは、食事療法、運動療法を行いながら、糖素減で血糖値を安定させましょう。自覚症状がないからといって放置すると大変なことになります。
蘭山苦瓜の成分がぎゅっと詰まったライフィックスの「糖素減」はこちら。
糖尿病の食事療法 | 健康メモ
https://health-memo.com/2015/02/03/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%AE%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E7%99%82%E6%B3%95/
糖尿病の運動療法 | 健康メモ
https://health-memo.com/2015/02/10/%E9%81%8B%E5%8B%95%E7%99%82%E6%B3%95/
コメント