私は思春期のころから太りやすい体質で、上半身よりも下 半身にお肉がついてしまう、いわゆる「下半身デブ」です
。これまであらゆるダイエットを試してきましたが、ちょっと効果が出てはリバウンドの繰り返しで、「もうダイエットはやめよう」と諦めていました。でも、スタイルのいい友だちを見ると、やっぱりうらやましくて、新しい種類のダイエッ去が出ると、つい手を伸ばして買ってしまいます。このままでは新しいダイエットの呪縛から逃れられないのではないか、そんな恐怖まで感じていました。
そんなとき、友人たちの間で生姜ブームが起きたのです。生
姜が健康にいらしい。婦人科の病気に効くらしい。そんなことからまわりの友人たちがいっせいに生姜ダイエットを始めました。私も「おつきあい程度と思って生姜湯や生姜紅茶を試してみましたが、それが意外にいい感じだったのです。
もしかすると、生姜は私の体質に合っているのかもしれない」と思い、ブームに乗っているだけの友人たちの一歩先に行こうと、密かに生姜の勉強を始めました。
そこで知ったのが、生姜が多くの漢方薬の原料になっているという事実です。さらに調べていくと、漢方薬の原料としてのショウガには2種類あることがわかりました。
ひとつは生のショウガである「生姜」、もうひとつは蒸してから乾燥させた「乾姜」です。そして乾姜は生姜より効能が強力であることがわかりました。
みんながおろし生姜に夢中になっているのなら、私は乾姜で差をつけてやる。そんな幼い対抗心から、私は自分で乾姜すなわち蒸し生姜を作ることにしました。
蒸し生姜 :https://memodiary.wp.xdomain.jp/archives/463
スーパーで生の生姜を5 、6 個買ってきて、ていねいにスライスし、シリコンスチーマーに並べて電子レンジで5 ~6分。一度に全部の生姜を蒸すことは無理なので、少しずつ分けて蒸します。
蒸し上がった生姜は、外した網戸2枚をきれいに洗い、その間に挟むようにして天日干ししました。地面に平行に置くよりも、少し角度をつけたほうが風の通りがいいようです。生姜が黒く、カリカリに乾燥したらできあがりです。
完成した蒸し生姜ですが、まずは、おろし生姜と比較してみました。どのくらい強力なのかを自分で実体験してみょうと思ったのです。実験は、飲み慣れている生姜紅茶でやってみました。
まずはおろし生姜の生姜紅茶。私は黒砂糖で甘くしで飲みますが、ショウガの香りが鼻を刺激し、辛みがのどを刺激します。風邪の引き始めくらいなら、これ1杯で治ってしまいそうな気がします。
次に蒸し生姜による生姜紅茶です。蒸し生姜そのままだとかけらが大きすぎるので、ポリ袋に入れてからハンマーで叩いて粉砕したものを使いました。
紅茶1杯に小さじ半分くらいの粉末を入れましたが、ひとロ飲んでむせてしまいました。とにかく辛いのです。おろし生姜の5倍くらい辛いといったらわかってもらえるでしょうか。
覚悟して口に含まないと、吹き出してしまいそうです。そして飲み下すと、体がかーっと芯から発熱してくるのがわかります。「これが同じ生姜? 」と口に出してしまうくらい違います。さすが、歴史のある漢方薬の世界で効能が認められた乾姜だけのことはあります。
こうして私は蒸し生姜によるダイエットを始めました。というより、蒸し生姜の刺激のとりこになったといったほうがいいかもしれません。
体重を落とすより、蒸し生姜の刺激を味わうのが楽しみになったからです。
そうして3ヶ月が経ちました。久しぶりに体重計に乗ってみると、なんと4 kgも減っています。この調子で蒸し生姜を続ければ、目標のマイナス12キロも夢ではないでしょう。ついに理想のダイエット法を見つけられた。いまではそんな喜びでいっぱいです。