納豆にかけるならどれ?

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Question

納豆にかけるならどれ?

  1. オリーブ油
  2. アマニ油
  3. ローストアマニ

Answer

3のローストアマニ

まずは納豆の腸に帯するすばらしい効果からです。納豆は原料である大豆の良さもありますが、大豆を発酵させることで、さらにさまざまな効果が生まれます。

なかでも大きいのが、やっぱり腸内フローラのバランスを整えてくれることと、抗酸化力がより強いということです。そして、納豆と言えば、一時期、「納豆のねばねばに含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素には強力な血栓溶解作用があり、血液をサラサラにしてくれる」とTVでもかなりの頻度でやっています。スーパーから納豆が消えた時期もありました。

ただ実際には、ナットウキナーゼが血栓を溶かすということが試験管の中での実験では証明されていても、果たして「私たちの体の中でも同様のことが起こるのか? 」は、はっきりとは証明されていませんでした。

むしろ、胃や腸で分解される1 、たとえ分解されずに腸まで届いても、ナットウキナーゼは分子が大きいので、「ナットウキナーゼとして吸収されて血管に入ることはないだろう」という意見が、専門家の間では多数派でした。

つまり、ナットウキナーゼが血栓溶解作用を持つことと、納豆が血栓を溶かしてくれるかどうかは別の話ということです。私も、納豆を食べたからといって、血液がサラサラになることは期待できないだろうと考えていました。

ところが最近、試験管の中ではなく、納豆を食べた後の血液の変化を調べた研究で、「血液の粘度が低下した」という新たなデータが出てきたのです。

しかも1回食べただけでも、健康人でも効果が見られ、なおかつ、連日、継続して食べることで血栓が少しずつ溶けていったという報告もあります。

汚名返上ではないですが、納豆は発酵食品として腸に効くだけではなく、ナットウキナーゼが血管を守ってくれることも、改めて分かってきたのです。

さて、納豆が腸にも血管にも良いことが分かったところで、本題に入りましょう。本題は、「オリーブオイルとアマニ油、ローストアマニのどれをかけて食べるか」でした。

アマニ油とは、亜麻という植物の種をすりつぶして抽出したオイルです。オメガ3系脂肪酸の「 リノレン酸」を含んだ植物油で、体内でEPAやDHA に変わります。

アマニ油、ローストアマニこなどのオメガ3系脂肪酸は、EPAやDHAをとるために、魚介類をあまり食べない人は特に積極的にとってはしい油です。というのも、魚介類の油には最初からEPAやDHAの形で多く含まれていますが、アマニ油は摂取した後、体の中で一部がEPAやDHAに変わるからです。

同じオメガ3系の植物油には、エゴマ油、シソ油などがあります。ローストアマニは、亜麻の種を煎って粒や粉末にしたものです。ですから、もちろん体い内でEPAやDHAに変わります。

では、オリーブオイルはどうでしょう?オリーブオイルは、オメガ3系でも色糸でもなく、「オメガ9系脂肪酸」の油です。体内でアラキドン酸に変わり、EPAの良い働きを邪魔するのですが、EPA の邪魔をしないオメガ9系脂肪酸は、オメガ3系の良きパートナーです。増やしても問題ないどころか、悪玉のLDLコレステロールを減らして、善玉のHDLコレステロールの減少を抑えてくれることが分かっているので、動脈硬化を防いで、脳卒中や心筋梗塞を減らす効果が期待されています。

そういう意味で、オリーブオイルは、オメガ3系脂肪酸の次に積極的にとってほしい油です。つまり、オメガ3系( アマニ油、口ーストアマニ)にオメガ9系(オリーブオイル)が、私のおすすめ順です。

また、オメガ3系脂肪酸は熱に弱いため、加熱調理には使えません。「加熱調理には、熱に強いオメガ9系のオリーブオイルを使い、納豆にかけたり、ドレッシングやディップ、ジュースに加えたりといった非加熱の料理ではオメガ3系を積極的に使うのがベストです。

ここで、「アマニ油とローストアマニだったら、どちらも同じでは? 」と気になっている方もいるかもしれませんね。どちらも同じアマニなので、αリノレン酸を含むオメガ3系脂肪酸ですが、大きく違うのは、ローストアマこはEPAとDHAがとれるだけではなく、ごていねいに食物繊維も含まれているということです。

しかも、より不足しがちな水溶性食物繊維がたっぷり含まれています。アマニ油のはうは、オイルを抽出する過程で食物繊維はすべて取り除かれてしまいます。また、アマニ油だけではなく、オメガ3系の植物油はすべて非常に酸化しやすいため、保存が利きません。

開封後、1 カ月以内をめどに使いきってほしいのです。その点、粒や粉末のローストアマニは酸化しにくいので、より使いやすいかもしれません。