日本人に慢性的にミネラルが不足している原因は、ここ数年間の急激な食生活の変化にあるといわれています。
軟水を飲み水とし、またその軟水で育ったミネラル含有量の少ない野菜を食べている日本人は、硬水を飲み水としているヨーロッパの人々のように、水や野菜からミネラル補給をすることができません。そのかわり、小魚やひじき、わかめといった海産物をたくさん食べることでカルシウムやマグネシウムの補給をしてきました。
ところがここ数年あまりの間に、日本人はハンバーガーやパスタといった西欧型の食生活を好むようになり、海産物を食べる量が著しく減少してしまいました。今、ひじきやわかめが一般的な家庭の食卓に並ぶことは極端に減少しました。
じっは、このひじきこそが理想的な比率でカルシウムとマグネシウムを含んでいる数少ない食品のひとつなのです。また、わかめや昆布、海苔などもマグネシウムを豊富に含んだ食品です。
軟水を飲んでいる日本人がミネラル不足に悩むことがなかったのも、こうした海藻類を食べていたおかげでした。しかし、かといって、ここまで西欧化してしまった現代日本人の食生活を、数十年前の姿に戻すことは現実的ではありません。
最近になってやっとこうした日本の伝統食の価値が見直され、洋風料理にも日本の食材が使われるようになってきましたが、毎日わかめやひじき入りのパスタやハンバーグばかりを食べるわけにはいきません。そこで、日本人のミネラル補給の方法として注目されているのが、ミネラルが豊富な硬水を飲むことです。
ミネラルウォーターに代表される「硬水」は、「まずい水」として敬遠されてきました。
それは、長い間、軟水を飲み水としてきた日本人には無理もありません。
硬水の豊富なミネラルルが独特のクセや苦味として感じられたからです。しかし、不思議なことに、かつては味にクセがあると言われ続けていたヨーロッパのミネラルウォーターが、ここ数年、20代を中心とする若者層に支持され、消費量を飛躍的に増やしています。これはもしかすると、若い人たちのミネラル不足の体が無意識のうちに硬水を求めるようになってきたからなのかもしれません。
コメント