現代の日本人は、食生活の変化などが原因で慢性的にミネラルが不足しているといわれています。中でも頗著なのがカルシウムの不足です。
厚生省が毎年行なっている「国民栄養調査」によれば、日本人のカルシウム平均摂取量は、成人1日あたりの必要量とされる600ミリグラムに対し、550 ミリグラム程度しかありません。1995年度の女性の「年代別カルシウム摂取量」のデータを見ると、特に10代後半、20代、30代の女性の摂取量が低いのが目につきます。とりわけ20代の女性は所要量の81パーセント、30代の女性は84 パーセントしかカルシウムを摂取しておらず、摂取不足はより深刻であるといえるでしょう。
カルシウムの摂取量不足は、さまざまな体の機能不全の原因になるのはもちろん、やがては〝骨粗寿症″ という恐ろしい病気を引き起こす、大きな原因となります。最近は新聞やテレビなどでも取り上げられることの多い骨粗寿症は、骨の組織の中のカルシウムが不足することによって、組織が軽石のよぅにスカスカになり、ちょっとしたはずみで骨折したり、骨が変形したりするという恐ろしい病気です。
かつては更年期以降の女性に多い病気と考えられてきましたが、ここ数年は20代、30 代の女性にもその初期症状が見られるようになってきました。そして、やがて骨粗方症を発症しかねない予備軍は、毎年、加速度的に増加しています。
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