糖尿病 は、血液中のブドウ糖の濃度が高くなり、血流が悪くなる病気です。医師によっては 血管の合併症 という表現をする場合もあります。
そのため、血流をよくするマッサージは、糖尿病の予防と改善に効果があります。特に、ふくらはぎは、下半身にたまった血液を心臓に送りだす「第二の心臓」と言われている場所。
ふくらはぎの筋肉は、重力に逆らって血液を心臓に戻したり、リンパ液などの体液をカラダに巡らせるための重要な働きをしています。巡りが悪くなった状態でいると、老廃物が溜まり、むくみの原因になります。
立ったり座ったりしている状態では、血液は約7割が下半身に集まっています。それを心臓に戻すポンプのような役割をしているのが、 ふくらはぎ の筋肉です。したがって、 ふくらはぎ をマッサージすることで全身の血流がよくなります。血流がよくなると体が温まって体温が上がり、免疫力がアップします。
そのため、冷え性改善やダイエット、代謝アップにも効果があります。つまり、糖尿病や肥満の予防にも効果が期待できるのです。
逆に、 ふくらはぎ の血流が悪いと心臓に戻される血液の量が減ります。そうすると、血液の循環が正常に行われず、心臓に負担がかかったり、各組織が酸素不足、栄養不足に陥り、正常に機能を発揮できなくなって、糖尿病や高血圧を始めとする生活習慣病を引き起こす原因になります。
デスクワークなど 1 日のうちで座って過ごしている時間が長い人は、ふくらはぎの状態に注意してみてください。
長時間座りっぱなしで仕事をしている人にとって、足のむくみや血流の悪化は無視できない問題です。座り仕事中はふくらはぎの筋肉が使われず、ポンプ作用による血流が起きません。
ふくらはぎが、手のひらより冷たかったり、ほてったように熱かったり、ガチガチに硬くなっていたり、ふにゃふにゃと柔らかかったりといった状態になっていたら体調不良のサインです。
すぐにマッサージを始めましょう。マッサージは、足首から膝方向へ両手の親指を重ねて押していきます。または、アキレス腱を指でつまむようにしてもみほぐしていく方法もあります。足首からふくらはぎまで筋肉の深部からほぐすように痛気持ちいいくらいの力加減で指圧しましょう。