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タバコと糖尿病

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私は、タバコをやめて3年になります。30年以上吸い続けたタバコです。いまでもタバコを吸っている人を見ると「いいなあー。あの人は神さまからタバコを許された人なんだろうなー」とうらやみます。

私がタバコをやめたのは、健康のためではありません。私を地域の健康祭りの講演会に演者として呼んでくれたM先生は、禁煙をすすめることで心疾患、脳卒中の予防に本気で取り組んでいるまじめな方です。

1人禁煙に成功すると机に撃墜マークをつけており、もうすでにマークは1 00人分を超えたそうです。

彼は私がヘビースモーカーであることを知っていましたが、ヘビースモーカーの私を彼の地域の健康祭りに呼んでくれたのです。私は何かお返しにできることはないかと考えたあげく、「そうだ。禁煙したらM先生は喜んでくれるはずと思い立ち、医師会の先輩であるT先生を巻き込んで、禁煙の決意表明をしました。

とある学術講演会の場で、その末尾の時間をいただき、こう宣言したのです。「今日から僕たち(私とT先生)、タバコをやめます」会場からは冷ややかなお言葉をたくさんいただきましたが、禁煙補助薬のおかげで実に簡単に禁煙に成功しました。

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薬の名前は、「チャンピックス」。私とT先生は、宣言当日からこの薬を飲みし始めました。この禁煙方法のよいところは、ある日突然、とてつもない我慢を強いられることがないことです。

まず1週間、半量の薬を飲んで体を薬に慣らします。この間、タバコはいつもどおり吸つていてよいのです。薬を飲み始めた日から、カウントダウンです。7 日前、6 日前、5 日前... ... 。規定量の薬を飲み始める8日目からが、禁煙のスタートです。

ああ、あと3 日、あと2日、いよいよ明日の朝から禁煙。少しずつ、タバコに関するいろいろな思いが心の中で整理されていきます。

8日目の朝、習慣でうっかりタバコを吸ってしまわないように、7日目の夜にタバコもライターも全部捨てます。さて、8日目の朝です。いつもなら、歯磨きの前に一服つけるところですが、やめておきます。

意外と何ともありません。女房がひと言。「あー。タバコ吸う人がいないと空気がキレイねー」いつもならこのひと言にイラっときて、一服つけるところですが、驚いたことに「まあいいか」という気になります。

すごいぞ「チャンピックス」!朝ごはんを食べ終わって、一息つきます。いつもならここで一服しますが、それもありません。不思議な気分です。しかし、言葉には出せない、甘美な誘惑もあります。「1本くらい、大丈夫でしょ? 」「とんでもない! 1本吸ったら、一生止まりません」禁煙活動家のアレン・カーも言っています。「タバコは1 本吸うから次が欲しくなるのだ。吸わなかったら、次の1本は欲しくないものだ」

そのとおり。しかし私はいまでも、禁煙に努力を必要としています。タバコをやめていちばんよかったなーと思うことは、M先生が喜ぶことにとどまらず、私がやめたのを知って、地区内の何人かがやめたことです。こういうことは、伝染するみたいです。やせたときもそうでした。「先生だけやせてずるい」とか言って、何人かのおばちゃんがみずから進んで減量しました。

1 日40〜50本のタバコを吸っていた私が、こんなに簡単にあっさり、タバコをやめられるとは思っていませんでした。タバコが体に悪いのは、誰が考えてもあたりまえのこと。脳卒中や心筋梗塞の起こしやうんでいすさも、タバコを吸う人と吸わない人とでは雲泥の差です。

タバコは血管を収縮させて、血液の流れを悪くします。さらに、タバコに含まれる一酸化炭素は赤血球と結合しやすく、酸素の代わりに赤血球とくつついて体中をめぐります。つまり、全身の細胞が酸欠状態になってしまうのです。すると体は酸素を供給するために赤血球をつくりますが、血液中に赤血球が増えれば、それだけ血液はドロドロになってきます。

だでさえ糖尿病で血液がドロドロなのに、そこにタバコが加わると血流はさらに悪くなり、5年生存率50% へ、最短で近づきます。しかし、やめなくてはいけないと思っていても、なかなかそうはいきませんね。そうなんです。すごく不安ですよね。いろいろと。

でも信じてください。現代の禁煙は大進歩しました。タバコをやめるのに、根性なんかいりません。ほんの少し、一歩踏み出すと、「なーんだ。けっこう平気じゃん」ということに気づきます。禁煙外来の先生方は、プロです。ほんの少し勇気を出して、訪ねてみてください。「私タバコやめられますか? 」必ず、簡単にやめられると思います。お酒もダメ、タバコもダメ。糖尿病のみなさん、生きている楽しみが減りますね。

でも、やめてみて気がつきます。タバコを吸える場所を探すストレスがないことは、すこぶる楽チンです。そして、いつか死ぬ前に、もう1 回、胸いっぱいタバコを吸う楽しみを老後に残しておけるのです。死ぬまでやめることを続けなくてもいいから、少しの問やめてみるのもなかなか楽しいものです。

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