むし歯の治療を言われました

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「虫歯」や「歯周病」は、『歯や歯肉の感染症』です。虫歯や歯周病があると、炎症のために血糖値が高くなったり、痛みで食事がきちんととりづらくなって、血糖コントロールが不安定になることがあります。血糖コントロールを良好に保つためにも、虫歯や歯周病などは早めに治療しておきましょう。また、歯科を受診する場合には、糖尿病があることを必ず伝えるようにしてください。

また、抜歯をするときの注意点として
血糖コントロールが良好な場合は、ほとんど問題はありませんが、血糖コントロールが悪いと、抜歯にさまざまなリスクが伴います。
例えば、抜歯後の傷がなかなか治らなかったり、一時的に食事がとりづらくなって血糖コントロールに支障を来すこともあります。
また、抜歯したあとは、感染症が起こりやすくなります。そのため、歯科では、糖尿病の患者さんの抜歯は慎重に検討されることもあります。
抜歯などの際に、内科の担当医の許可を求められる場合もあるでしょう。歯の治療を受ける場合は、事前に内科の担当医と相談しておいたほうがよいと思います。

糖尿病は感染症にかかりやすいのでしょうか

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高血糖は、体内に侵入した細菌やウィルスなどを排除する「免疫」の力を弱めるため、糖尿病があると感染症が起こりやすく、いったん起こると重症化しやすくなります。
  • 呼吸法
    「かぜ」「気管支炎」「肺炎」などがあります。こまめにうがいをすることで、ある程度は予防できますが、気になる症状があったら早めに受診してください。インフルエンザの本格的な流行の前にワクチンの接種を受けておくのもよいでしょう。
  • 泌尿器
    「膀胱炎」「腎盂腎炎」などがあります。泌尿器の感染症を予防するためには、まずは尿意を我慢しないことが大切です。そして、ふだんから陰部を清潔に保つことを心がけてください。
  • 皮膚
    真菌(かび)」に感染し、「水虫」や「カンジダ症」を起こしやすくなります。真菌の感染を防ぐには、体を清潔にしておくことが大事です。
    また、「糖尿病神経障害(」があると皮膚の感覚が鈍くなるので、足の裏や足の指と指の問などに異常がないか、こまめに足をチェックする習慣をつけましょう。
主治医と相談して薬は使用量の調整が必要です。

糖尿病の患者さんが、ほかの病気などで体調を崩した状態を「シックデイ(病気の日)」といいます。
シックデイの原因には、かぜなどの「感染症」以外に、「胃炎」などの病気や「けが」も含まれます。

こうした原因で食欲が落ちたり、「発熱」「下痢」「嘔吐」などで食事ができなくなることがあります。このような場合に糖尿病があると、脱水の影響で血糖値が非常に高くなって「糖尿病昏睡」に至ることがありますから、特に注意が必要です。

体調が悪いときも、極力食事をとり、水分を十分に補給しましょう。食欲がない場合は、おかゆなどの消化しやすいものをとります。アイスクリームやジュースなどを適量とるのもよいでしょう。

薬の使い方ですが、私たちの体では、感染症などが起こると、血糖を増やすホルモンが分泌されるため、食事をとっていなくても血糖値が上がります。

食事をとっていないからと自己判断で薬の使用を中止すると、高血糖になり糖尿病昏睡を起こす場合があります。

一方で、食事が十分にとれない状態でふだんどおりに薬を使っていると、「低血糖」を起こす可能性もあります。そのため、薬物療法を受けている場合は、早く担当医に連絡し、薬の使い方の指示を受ける必要があります。
  • 経口血糖降下薬(のみ薬)を使っている人
    食事の摂取量に応じて、薬の服用量を調節する必要があります。場合によっては、一時的に服用を中止したり、「インスリン療法」に切り替えることもあります。
  • インスリン製剤を使っている人
    継続して使用しますが、食事の摂取量などに応じてインスリン製剤の量の調節が必要です。基本的な対応のしかたについて、あらかじめ説明を受けておくことも大切です。


最近は、高齢者にも糖尿病が急増しているので普段の食生活、運動がとても重要です。
糖尿病の治療では、薬を使っていても、食事療法と運動療法を継続することが必要です。特に「2型糖尿病」では、肥満や生活習慣が密接にかかわっていますから、血糖コントロールのためには、食事療法と運動療法が欠かせません。

また、食事療法と運動療法をしっかり行わないと、せっかく薬を使っても十分な効果が得られません。

生活を一変させて、食事療法や運動療法に取り組むことができるのであれば、それに越したことはありません。しかし、長年続けた生活習慣を急に変えても、長続きしないことが多いものです。また、仕事の都合などで、生活習慣を急に変えるのが難しい場合もあります。

ですから、生活習慣の改善に取り組む場合は、最初からすべてを完璧にこなそうとせず、できることから段階的に取り組んでいくとよいでしょう。

例えば、外食の機会が多ければ、エネルギー量の少ない料理を選ぶことから始めます。平日にどうしても運動ができなければ、休日に集中して行ってもかまいません。慣れてきたら「3日に一度運動する」など、少しずつ運動する日数を増やしたりしましょう。

工夫や心がけしだいで、自分の生活に合わせて食事療法や運動療法に取り組むことは、十分にできます。ただ、患者さん1人で食事療法や運動療法を続けていくには、限界がある場合もあります。治療を続けるなかで、不安や疑問が生じたり、困難に直面することもあるでしょう。そのような場合には、医師や看護師、管理栄養士などに、気軽に相談してください。1人で悩まず、糖尿病とうまくつきあっていく方法については相談したほうがいいでしょう。
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糖尿病と注意したい合併症はこちらです。

ダイエットに必須の還元型「コエンザイムQ10」

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ダイエットを本格的に行うとしてまずはどんなサプリを選ぶでしょうか?美しく健康的にやせようと思ったらまずは「αリポ酸」「コエンザイムQ10」を選ぶはずです。または、最初から両方を使う人もいるでしょう。

教科書どおりに使用するならまずは、コエンザイムQ10、あまり効果が感じられなかったらαリポ酸も。といった感じでしょうか?

現在一般的に市販されているコエンザイムQ10の多くは、空気中で安定した状態を保つために酸化型のものとなっています。しかし体内で活性を発揮するQ10は還元型。

コエンザイムQ10 には、酸化型と還元型があり、体内で活性を示すのは還元型であることがわかってきました。
一般的なサプリメントなどの形で摂取された酸化型のQ10も、吸収される際に還元され、体内では還元された状態で存在している。それらが肝臓に蓄えられたあと、血中に放出され、そこで酸化ストレスにさらされて酸化型になり、再び肝臓で還元されるという動的平衡が、人間の体内では保たれているのです。

活性酸素によって作られたラジカルを消したり、抗酸化物質であるビタミンE を再生したりするQ10のユニークな抗酸化活性や、生体内のエネルギー源として重要な役割を果たすATP の生合ふかつ成を賦活化するQ10の働きについて、その重要性を力説した。

ATPの合成を盛んにするQ10が働き、体内にATPが豊富にある状態になると、全身の機能が活性化されます。心機能改善、血圧コントロール改善、血糖コントロール改善、疲労改善、精神ストレスの改善、咀嚼機能改善など、Q 10の摂取によって期待される作用は、もともと生体が持っているそうした機能が、ATPによってきちんと機能するようにしてやることで起こるのではないかと考えています。

加齢、あるいは糖尿病、高血圧などの病気によってQ 10の還元能力は低下します。そして体内のQ 10の酸化型の割合が高まると、疲れが取れにくくなり、体の不調が現れてきます。

コエンザイムQ10(CoQ10)はこんな人に向いている

みちがえる髪と肌のナイトケア

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「美肌のためには規則正しい時間にぐっすり寝る」良質な睡眠が一番大切ということを、誰しも一度は耳にしたことがあるはず。

午前1時過ぎに寝る人はNG

「肌の新陳代謝は、主に睡眠中に行われます。睡眠時は副交感神経が優位になり、肌の血流量も増加。この血流に乗って栄養素や成長ホルモンが肌細胞に届けられ、新しい肌への生まれ変わりを促します。

肌の再生リズムは、顔とひと続きの皮膚である頭皮においても同じ。しかし、現代社会において、規則的かつ良質な睡眠を取るのは難しいのも事実。

「不規則な時間に就寝する人は、ホルモン分泌のリズムが乱れていたり、黄体期に皮脂分泌量が減少する傾向にあるなど、規則的な人と分泌パターンが異なる。
また5分程度の睡眠中断によっても、本来あるべき肌の再生リズムが乱れることが確認されている。

肌本来の再生リズムの変調は、潤いを保つバリア機能の低下につながる可能性がある。加えて今の季節は「睡眠環境」が及ぼす肌への影響も見逃せない。

「睡眠中は大量の汗をかくうえに、冬場の室内は乾燥しています。肌も髪も水分が蒸散しやすく、特に髪は乾燥と枕の摩擦が重なると、キューティクルが損傷しやすい状態に。
そもそも本来、睡眠中は肌再生のピークタイム㌔寝る前に正しいお手入れを行うと、肌自らがきれいに再生するカを、最大限に高めることができる。
「そのためには、バリア機能の向上が不可欠です。乾燥や外的刺激から肌をシールドしてあげること。さらに血流を促し肌細胞に栄養を届けるマッサージも効果的」。
加えて、目元や口元など日中せわしなく活動する部分は、睡眠時こそ絶好のお手入れタイムだという。

具体的にスキンケアのボイントは、大きく分けて2つ。まず肌のバリア機能をサポートすること。そして肌細胞の代謝に必要な栄養を送り届けることだ。バリア機能をサポートするためには、化粧水で水分を与えた後、肌の最上層「「シールド膜」を作るのが効果的。

乳液やクリームに加え、軽やかな感触に進化した美容オイルやパームなど、油系成分豊富なアイテムでしっかり肌を包みこもう。一方、肌細胞の代謝に必要な栄養を届けるには、血流の促進が欠かせない。そのために有効なのが、静脈が流れる肌表面に刺激を与えて促すマッサージ。

「顔中に走る血管のうち、特に自力で巡る力のない「静脈」を押し流してあげることで効率良く血流を促進できる。また肌全体に栄養を巡らせることに加え、日中は目まぐるしく活動する部分に、きちんと栄養を届けることもお忘れなく。

「まばたきや会話で休みなく動く目元・口元は、日中ケアがなかなか難しい部分。なかでもまつげは、体毛と同じく睡眠中に毛を生み出す毛母細胞の代謝が進むため、寝る前ににたっぷり栄養補給してあげましょう。

胸の片側に強い痛みやヒリヒリ感があり、後日、その場所に発疹が出たなら帯状疱疹かもしれない。「帯状疱疹は、子供のときにかかって知覚神経に潜伏していた水ぼうそうのウィルスが、免疫力が落ちたときに再活性化して発症する。
帯状疱疹(ヘルペス)とは?
痛みが残らないようにするには早期治療が大切。放置せず皮膚科を受診する。

帯状疱疹という病名は、体の左右どちらか片側に帯状の水ぶくれができることからきている。最初に激しい痛みが出るのが特徴だが、症状には個人差があり、かゆみ、違和感程度の人も。

「痛みが先に出るのは、神経の根元で眠っていたウィルスが神経にダメージを与えながら増殖するから。4〜5日で表皮に達して発疹として現れる。なぜ、片側にのみ痛みや発疹が出るのかは分かっていない。女性は水ぼうそうの免疫が切れ始める20代と50代以降に発症しやすい。

30~40代の子育て世代に少ないのは、わが子が水ぼうそうになるとウィルスを見張る免疫細胞の力が強まるから。免疫力が低下するがん、アトピー性皮膚炎、糖尿病の人、妊婦もかかりやすいので要注意。

帯状疱疹で怖いのは、慢性的な痛みが残るケース。また、重症になると脳炎を起こし、亡くなる場合も。重症化や帯状疱疹を防ぐには、発疹が出始めて3日以内に抗ウィルス薬を服用し、神経の破壊を最小限に抑えるのがポイント。神経の麻痔や脳炎を発症している人にはステロイド内服薬の併用が有効。痛みが残った場合、痛みのある神経と周囲に局所麻酔薬を注射する神経ブロックで、症状が改善する人も少なくない。

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予防は過労を防ぐほかに、水ぼうそうの予防注射で免疫細胞の力を強化する手も。保険は使えないが自費で1万円前後。孫と同居する高齢者は免疫が高まり、発症しにくいとのデータもある。大人の水ぼうそうは重症化しやすいので、かかった記憶のない人はぜひ予防接種を行ったほうがいい。

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食物依存性運動誘発アナフィラキシー

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特定の食物を食べた後に運動をするとアナフィラキシーが誘発される病気で、食物摂取だけ、あるいは運動だけでは症状はおきません。

運動時に食物抗原が腸管から吸収される量が急増して発症しますが、毎回発症するわけではなく、発症の予測ができません

10~20 歳代に発症のピークがありますが、中年以降にも発症します0原因食物は、小麦とエビ・カニが大半を占めています。 カゼ薬や痛み止めを飲んでいると、誘発される確率が格段に高くなります。
深刻な症状が出やすいために原因の確定は必要であり、専門的な医療機関で誘発試験などを実施します。生活上の注意として、
  1. 運動前には原因食物を摂取しない
  2. 原因食物を食べたら最低2 時間(人によっては4時間) は運動をしない
  3. 症状が出たらすぐに運動をやめ安静にし、抗アレルギー薬を服用する
  4. 鎮痛解熱剤を飲んだら、その日は原因食物の摂取を完全に避ける
  5.  
  6. などが必要になります。
2009年頃から小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)の患者さんの受診が急増し、それまでの年間発生頻度の数倍になっていました。共通点として、眼のかゆみ、鼻汁、顔のかゆみ・腫れからはじまる症状が目立ち、ほとんどが成人女性で、問題の石鹸を継続的に使用していました。

専門家の調査により、この石鹸に含まれていた特殊な加水分解コムギの成分が眼や鼻、顔の皮膚から侵入したために、加水分解コムギにアレルギーになっていたことがわかりました。

発症した人は、食事で普通の小麦製品を食べて運動をすると、上記の症状のほか、腹痛・下痢、血圧低下、呼吸困難などアナフィラキシーの症状をおこしました。人によっては、運動なしで小麦を食べただけでも重い症状が出ました。全国的な注意喚起がなされた後、加水分解コムギを含む製品の使用をやめ、小麦の摂取を控えるなどしてからは、症状が出にくくなっています。

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急増している前立腺がん

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急増中

前立腺がんは、中高年の男性に多くみられるがんです。アメリカではすでに10年以上前から、男性のがんの中で羅患率(病気にかかる比率)が最も高くなっています。
日本でもライフスタイルの変化にともない近年急激に患者数が増え、2020年には2000年の約2.8倍になり、肺がんに次いで第2位の罷患率になると予想されています。
前立腺がんは早期に発見し適切に治療すれば、完治も期待できる病気ですから、今後ますます早期発見が重要になってきます。
とくに前立腺がんのリスクが高まる50歳以上の男性や、家族に前立腺がんの人がいる男性は、定期的に検診を受けることが大切です。

前立腺の働きと前立腺がんについて

前立腺とは、男性だけが持っている臓器で膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように位置しています。
クルミのような大きさをしており、形もクルミとよく似ていて包まれています。精液の一部である前立腺液をつくり、精子の運動機能を助けるはたらきをしています
。前立腺にできるがんを前立腺がんといい、多くは尿道からら離れた辺緑にできます。
前立腺がんは一般に進行が緩やかで、比較的おとなしいがんです。初期は症状が少ないため発見が遅れがちですが、進行すると「おしっこの出具合が悪い」「血尿がでる」などの症状があらわれ、さらに進行し骨に転移すると「腰が痛い」などの症状があらわれます。
その他の前立腺の病気には前立腺が肥大しておこる前立腺肥大症がありますが、自覚症状はとてもよく似ています。

PSA検査はガン発見のための検査

PSA検査とは、前立腺がんを発見するための血液検査で、PSA値が高いほど前立腺がんが疑われます。
PSAとは、前立腺に特異的なたんばく質の一種で、健康な人の血液中にも存在します。
しかし、前立腺の病気になると血液中に流出し、PSAが増加するため、前立腺がんの可能性を調べるとともに、早期発見のための指標として用いられています。
PSA検査はごく少量の血液があれば測定が可能で、通常の血液検査と合わせて簡単に行うことができます。
前立腺がんは、初期は症状も少ないため発見が遅れがちですが、早期に治療すれば完治も十分に可能ですから、できるだけ早期の段階で見つけるためにも定期的に検査を受けることがとても大切です。

PSA検査は継続することが大事

前立腺がんは早期のうちに発見できれば、治療法の選択の幅も広く、完治する確率も高くなります。外来受診で前立腺がんが発見されたケースでは、転移がんが38%と、転移のない限局がんの32% に比べ高い割合だったのに対し、PSA検査などの検診によって発見されたケースでは、61%が限局がんで、転移がんは11% にすぎなかったことが報告されています。
「早期発見・適切治療」のために、50歳になったら、1年に1回PSA検査を受けるようにしましょう。
以前受診したときに正常値だった方でも安心はできません。前立腺がんでは、PSA 値が徐々に上昇していくため、定期的に検査を受けて、PSA値の変化をチェックすることが大切です。
なお、家族歴がある(近い血縁に前立腺がんになった人がいる)方では、前立腺がんのリスクが高まるとされていますので、40 歳になったら、定期的検査を受けるようにするとよいでしょう。

PSA値が高いときは

PSA値が高いほど、前立腺がんの可能性は高くなります。PSA値が4ng /ml以上の場合には、専門医による二次検査を行います。二次検査では、PSAの再検や超音波検査(エコー)、直腸診を行います。
超音波検査は、超音波を出すプローブという器具を肛門から挿入し、直腸の壁越しに、前立腺の状態をモニターに映すもので、痛みをともなうことはほとんどありません。
超音波検査では前立腺の形や大きさを調べるだけでなく、がんがある場合には、その部位や大きさがわかる場合があります。
直腸診では、医師が肛門から指を入れ、直腸の壁越しに前立腺に触れて診察します。前立腺の大きさや硬さ、表面の性状などのさまざまな情報から、前立腺がんの可能性を探る検査ですもこれらの二次検査でがんが疑われる場合は、確定診断のため前立腺針生検を行います。

前立腺針生検とは

二次検査の結果から、がんが疑われる場合には、前立はりせいけん腺針生検を行いますb 針生検とは、前立腺の組織標本を直接顕微鏡で観察して、悪性(がん)か良性かを判断するものです。
顕微鏡の標本を作成するためには、肛門から超音波器具を挿入し、前立腺を観察しながら数か所に細い針を刺して組織片を採取します。
麻酔を使用するため、痛みはほとんどなく通常一泊入院で行われます。
悪性であった場合には、悪性度、つまりがんの性格(どのくらい性質が悪いがんなのか)を調べることもできます。

前立腺がんの手術について

がんが前立腺にとどまっている早期がんに対しては、前立腺と精のうをすべてとる根治的前立腺摘除術を行うことができます。
これは、がんを完全に治す可能性のある治療法のひとつです。
手術にはへその下を縦に切開する恥骨後式と、肛門と陰のうの間を切開する経会陰式があり、手術には3~4 時間かかります。
腹腔鏡を使用しモニターに映しだされた画像を見ながら行う腹腔鏡手術という方法もあり、切開する創が小さくてすむのがメリットですが、医師の高度な技術が必要とされます。術後は尿道からカテーテルが挿入されますが、1週間ほどで抜くことができます。術後には多少の尿もれがおこりますが、多くの場合、時間の経過とともに消失します。
通常、手術中の出血に対応するために、事前に自分の血液(自己血)を用意します。自己血を用意しておけば、他の人の血液を輸血することはほとんどありません。

放射線治療について

放射線療法とは、前立腺に放射線を当て、がん細胞を殺す方法です。がんが前立腺に限局した早期がんに対して行うもので、手術とならんでがんを完全に治す可能性のある治療法のひとつです。
また、前立腺の周囲にひろがったがんに対しても、内分泌療法(ホルモン療法)と併用して放射線療法が行われます。
放射線療法には、体外から照射する方法と、放射線をせんげんそしきないしょうしゃほう出す小さな線源を前立腺に挿入する組織内照射法があります。
体外から照射する方法では、一般的に1日1回、週5回で7週間ほどの通院が必要になります。
組織内照射法では、線源は永久的に前立腺に残りますが、放射線の量は徐々に減り、1年後にはほとんどなくなります。
この治療は体への負担が小さく、短期の入院治療ですみますが、対象は比較的おとなしいタイプの限局がんの方がこの治療のよい適応です。放射線療法には尿の回数が増えたり、下痢や便に出血がおこるという副作用がありますが、通常、程度は軽く、頻度もまれです。

内分泌療法について

前立腺がんは男性ホルモンの影響を受けて大きくなる性質がありますもそのため、体内の男性ホルモンを低下させたり、その作用を抑制し、がんの増殖を抑えようという治療法が内分泌療法です。
内分泌療法には、薬物療法と、男性ホルモンをつくる臓器である左右の精巣を摘除する両側精巣摘除術があります。
薬物療法には精巣からの男性ホルモンの分泌を低下させる注射薬のL H-RHアゴニストと、男性ホルモンの作用を阻害する内服薬の抗アンドロゲン剤が主に使われ、しばしば同時に用いられます。
前立腺がんの進行の度合いにかかわらず、すべての患者さんが対象になる治療法で、手術療法や放射線療法と組み合わせて用いられることもあります。
内分泌療法は初期には非常に有効ですが、時間の経過とともに効果が弱くなるという問題点があります。

強迫性障害

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自分で自分を追い詰めてしまうこだわり病を克服する行動療法

「なんてバカバカしいことをやってるんだ!」と、自分でもよくわかっている。だけど、やめられない。やめようと思えば思うほど、くり返し頭に浮かび、逃げても、逃げても、追いかけてくる、執念深いストーカーが頭の中にすみついている。

「強迫性障害」と呼ばれる、自分で自分を追い詰めてしまう究極のとらわれ・こだわり病は、人問という、この弱く愛しいものの奥深い真実を教えてくれる。それを克服し、強く立ち直るための行動療法「エクスポージャlと儀式妨害」は、感動の医術である。

何度も執拗に手を洗わないと気が済まない!
『やめたいのに、やめられない』のさまざまな症例に、ただただ驚き、痛ましく感じながら、ふと、自分の中にも同じような性向が潜んでいるのではないか? と思いました。

強迫性障害は、だれもがかかりうる病気です。皆さんの周囲にも、玄関のカギをかけたか何回もチェックする人や、手洗いに時間のかかりすぎる人、「ちょっと考えすぎでは?」と心配になるぐらい縁起をかつぐ人が、いるのではないでしょうか。そうした人たちのすべてが、強迫性障害だとはいえません。しかし、将来そうなるかもしれないし、すでに発症し、日常生活に多少の支障を来しているかもしれません。

それは、性格とか性癖とは違うのですか?
違います。強迫性障害は思考や行動にかかわる心の病気です。心の中では「なんて無意味でバカげたことをしているんだ」とわかっていて、やめたいけれど、ある「考え」(強迫観念) にとらわれて、そこから生まれる恐怖や苦痛、嫌悪感から逃げるための「行動」(強迫行為・儀式)がやめられません。
くり返し浮かぶ考えや行動によって、日常生活が立ち行かなくなる、あるいは人生の大きな部分を奪われることすらあります。「やめたいのにやめられない病」というのが、いちばんわかりやすい表現でしょう。そのとらわれ方は人さまざま。

強迫性障全日には、いくつかのタイプがあります。大きく分けると、
  1. 不潔恐怖・洗浄強迫
  2. 加害恐怖・確認強迫
  3. 縁起強迫
  4. 収集癖
  5. 不完全恐怖
  6. 強迫性緩慢
の6つで最も多いのが1と2す。

不潔恐怖・洗浄強迫は、手や体を何度洗っても汚れが気になり、手洗いや入浴などの洗浄行為が頻繁になったり、時間がかかったりする強迫性障害です。

加害恐怖・確認強迫は、例えば外出前にガスコンロの火を消したかどうかが気になり、何度も家に戻って確かめるなど、確認をくり返す強迫性障害です。

縁起強迫は、縁起の悪いことが頭に浮かぶと、それを打ち消す儀式に明け暮れ、生活が立ち行かなくなる強迫性障害です。

収集癖は、集めた物をどうしても捨てられず、部屋の中が足の踏み場もなくなる。あるいは今ゲットしておかないと2度と手に入らないかもと、不要な物をどんどん集めてしまう強迫性障害です。

不完全恐怖は、名前のとおり、すべてが完壁でないとダメな強迫性障害です。

強迫性緩慢は、不完全恐怖の確認を頭の中だけで行っているような強迫性障害です。すべてを完壁に行動するための事前確認や、ひとつひとつの動作の終了の確認を、納得いくまで守るため、行動を実行するまでに長い時問がかかります。

ある不潔恐怖・洗浄強迫の人は、少しでも手に汚れが付着したと思うと、執拗に手を洗い、ときには1時問も洗い続けます。
手洗いが終わると、あらかじめ準備しておいた新品のビニール手袋を、外側にさわらないようにしながらはめます。そこまでこだわるのは、絶対に汚れをつけたくない「聖域」があるからです。それは宝物だったり、自分の部屋だったり、ベッドだったりと、いろいろです

加害恐怖・確認強迫にもさまざまなタイプがありますが、共通しているのは、自分の過失による加害を恐れるあまり、無意味な確認を続けることです。

縁起強迫の人によく見られるのは、数字に関する縁起かつぎです。4は「死」、9は「苦」につながるからと、こうした数字を目にして不吉な予感を覚えると、それを打ち消すための強迫儀式を行い、行動が前に進まなくなります。

収集癖の人は、ため込んだ物を「あとで後悔するのでは? 」と捨てられなかったり、「今、手に入れておかなければ一生後悔するかもしれない」と不要な物まで集めてしまったり、収集癖というよりも「後悔恐怖」と呼ぶほうがしっくりくるかもしれません。

不完全恐怖の人は、自分で決めたルールや秩序が乱れることを極端に嫌い、わずかなズレや誤差も許しません。うまくいかないと何度も1つの行動をやり返したりします。自分が正しいことをしているかの確認をくり返し行います。

強迫性障害は、以前は精神科医の問でも、「治らない病気」とされていましたが、症状を正しく見きわめ、正しい治療を施すことで、強迫儀式をへらしたり、緩和させたりできることがわかってきました。
その治療法が「エクスポージャーと儀式妨害」と呼ばれる行動療法です。
1980年代から海外で研究が重ねられ、強迫性障害の中心的な治療法として確立されてきました。しかし、日本では、手間をかけずにおおぜいの患者さんに対応できる薬物療法が主流となり、精神科医の問になかなか広がらないのが現状です。

エクスポージャーはどんな意味でしょうか?
恐怖や不安を呼び起こす体験に、あえて身をさらすこと曝露」と訳されますが、正確には「さらす」という意味です。
儀式妨害とは、強迫儀式を妨害することです。