ホームを走って駆け込み乗車し、ホッとした瞬間、みぞおちのあたりがキュンと痛む、そんな経験はないでしょうか。「狭心症かもしれない」と思ったときには痛みはスーツと消えています。
「いや、、狭心症はふつう夜になるもんだ」と、他人事のように安心していてはいけません。朝に起こる狭心症もあります。
狭心症はいくつかのタイプに分けられる。夜、睡眠中に発作が起きるのは安静時狭心症といって、冠状動脈(心臓の表面をとり巻いている、全身に血液を送る大動脈から一番はじめに枝分かれする動脈のこと) がけいれんを起こして血流量が急に低下するもの。
不思議なことに決まって明け方近くに起こる。一方、坂道を上ったり、重い荷物を持って歩いたり、運動したりすると起こるのは動作時狭心症(労作性狭心症)。
こちらは、動脈硬化などで冠状動脈の内脛が狭くなっているところに十分な血液が供給されない場合に起こります。
ふたつの発作は、同じ人間には起こりません。つまり、狭心症を大きく分けると、きっちりと夜型、昼型があるということです。このことは、検診などで心電図をとるときに重要な事項です。
もし、運動時狭心症なら、安静にして心電図をとっても意味はないし、身に覚えのある人は、必ず医者にその旨を伝え、運動負荷心電図をとってもらうことがとても大切。
これは2段の階段の昇降、傾斜のあるベルト上の歩行、自転車こぎなどの運動負荷を与えて、負荷前の心電図と比較するものです。実際に発作が起きたときのようにはいかないが、正常時からの変化の具合がわかるので診断しやすいということです。
複数のタイプがある狭心症 | 心臓病の基礎知識
https://cardiopathy-guide.com/archives/43