だれでも一生に一度は胸に痛みを覚えることがあります。もちろん「胸キュン」の話ではありません、本当の心臓の痛みの話。
原因は、まだはっきり解明されていないのですが、そのすべてが狭心症だったら大事です。
胸の痛みの中のほんの一部は、本物の狭心症です。では、どう区別すればいいかというと、これがまた難しいのです。みぞおちにズシンとくるという人もいれば、喉が締めつけられるという人もいます。
ある人が右の胸が痛いといえば、ある人は左の方から腕にかけてしびれるようだ言います。ただ共通しているのは、「なんとなくいやな感じ」。胸が詰まるような、狭くなるような、不安な気持ちを伴うものです。
そして、いずれも数秒から5分以内で消えてしまうのが特徴です。もし、同じような痛みが5分以上続くようなら、すぐに心筋梗塞を疑っていいでしょう。心筋梗塞とは、心臓の冠状動脈が詰まって、その先に血液がいかなくなり、心筋の一部が破壊されてしまうもので、事は一刻を争います。
狭心症は心筋梗塞の前ぶれ、痛みが何回か続けば、心筋梗塞につながる可能性があると考えておいたほうがいいでしょう。また、胸の痛みはどんなものであれ、「狭心症かも」と疑っていいでしょう。
心電図などの検査を受けて、それでなんともなければ「ああ、よかった」と喜ぶだけのことなのだから。まして「大したことはない「肋間神経痛(せきや大きな声を出し脊椎から肋骨に沿って突然激しい痛みが起こる) だ」などの自己判断は禁物です。
複数のタイプがある狭心症 | 心臓病の基礎知識
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