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お酢には食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きがあり、その有効成分は酢酸であることがわかっています。食事と一緒にお酢をとると、糖質の吸収がゆるやかになるため、血糖値もゆっくり上昇するのです。

食後血糖値が急上昇すると、血管を傷つけ動脈硬化が進みます。また高血糖を下げるために大量のインスリンが分泌されるので、すい臓にも負担がかかります。お酢はこうした弊害を防いでくれるのです。加えてお酢のよいところは、さまざまな食材を漬け込んで保存食として活用できること。

とりわけ糖尿病の人にはごぼうを漬け込んだ「酢ごぼう」がおすすめです。ごぼうには水溶性食物繊維の一種であるイヌリンが豊富に含まれています。イヌリンは水溶性食物繊維として、腸内の余分な糖質をからめとって排出する働きがあります。

またイヌリンをエサにする腸内細菌は短鎖脂肪酸をつくって腸内分泌細胞を刺激し、血糖値をゆるやかにするホルモン(GLP-1 ) などの産生を促します。さらにごぼうには水に溶けない不溶性食物繊維も豊富なため便秘を解消して腸内環境を良好に保ってくれます。加えてお酢の酢酸がつくりだす酢酸菌も腸の善玉菌を増やします。悪玉菌が多いと、脂肪を貯め込みやすい体質になるため、内臓脂肪が増えてインスリンの効き目が悪くなります。

逆に善玉菌が増えると、脂肪細胞からアディポネタチンというインスリンの効き目をよくする成分が分泌されます。このようにお酢とごぼうの組み合わせはよいことずくめなのです。酢ごぼうの効果をさらに高めるには、食事の1番最初によくかんでゆっくり食べるのが大事なポイントです。先にごぼうの食物繊維を消化管に送り込むことで、糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑えられるからです。その後の食事もゆっくりとれば、血糖値の上昇はさらにゆるやかになり、わずかのインスリンで血糖値を下げるので低血糖も防げます。糖尿病の薬を減らせる可能性もあるので試してみるといいでしょう。

酢ごぼうの作り方

材料(作りやすい分量)
  • ごぼう(2本)
  • 黒酢(400ml)
  1. ごぼうの皮をとる ごぼうをキレイに洗い、包丁の背で皮をこするようにしてこそげとる
  2. ごぼうを切る 皮をとったごぼうを5cm程度の長さに切り、さらに食べやすいサイズに切る。
  3. 切ったごぼうを密閉容器に入れ、黒酢を注ぐ。
  4. 冷暗所で保存。 3の酢ゴボウを冷暗所で保存。1週間程度食べられるが2週間たつと味がなじんでおいしくなる。なお、再度作る場合は黒酢は新しいものに変える。

1日に3回食べれば血糖値急降下。毎食時に15~20切れ程度を目安によく噛んで食べる。

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