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お茶は、5月初めに収穫する一番茶がもっとも品質が高く、価格も高い。緑茶の産地ではがんの死亡率が圧倒的に低いというのもとても興味深いですが。二番茶、三番茶と摘む時期が遅くなるに伴い品質も悪くなり、取引価格も下がる。
一番茶と秋冬に揖む遅摘み茶とでは9倍近い価格差がある。
このように、原料の茶葉は摘む時期によって、かなりの価格変動がある。にもかかわらず、ペットボトル緑茶飲料の価格が年間を通して安定しているのはどうしてなのか。
あるペットボトル緑茶飲料メーカIの関係者が、そのからくりを明かす。「大量に収穫できる中国産の茶葉を使っているからです。500ml入りペットボトル緑茶飲料で使う茶葉は約7グラム程度で、中国産の質の良いキロ1300円程度の茶葉を使っているところが多い。
中国産でキロ1300円程度の茶葉というと、日本の一番茶と同じ程度の品質です。しかし、価格は国内産の一番茶の約半分。だから500ml入りペットボトル緑茶飲料の原価は、容器を入れて30~35円程度です。
中国産の茶葉を国内産にブレンドしたりして価格の安定をはかっているわけだ。もうひとつの理由が、原料の茶葉の使用量を減らし、コストを落としていることである

どこののヘットボトル飲料メーカーも、プールと見間違うほどの大きな容器にお茶の葉を入れ、そこにお湯を注ぐ製法でペットボトル緑茶を作っている。その茶葉を少なくするのだ。しかし、当然、茶葉を少なくすれば、味が薄くなる。そこで、登場してくるのが、緑茶から抽出したうまみやカテキンなどの「緑茶抽出物である。
この「緑茶抽出物(エキス)」をどうやってどこでつくっているかは、どこのメーカーも企業秘密として明らかにしていないが、中国産の茶葉から抽出しているのは間違いないようだ。
家庭で急須や茶こしで緑茶を入れると、湯のみの底に粉のような沈殿物が残り、それもー緒に飲むことになる。その沈殿物にはカチキンなどお茶本来の成分が豊富に含まれている。
だが、ペットボトル緑茶飲料の場合、日持ちをよくするために沈殿物はきれいに漉してしまう。それでは、栄養がなくなってしまうので、「緑茶抽出物を後から添加する。加えて、緑茶が酸化して褐色にならないようにアスコルビン酸という食品添加物を添加する。アスコルビン酸というのは、石油を原料にした合成ビタミンCのことで、原材料名では「V・C」とか「ビタミンC 」と表示されている。アスコルビン酸は栄養強化剤だが実際の使用目的は酸化防止のためである。

その他、ペットボトルの中身の表面が空気に触れないように窒素も充填する。窒素の被膜で酸化を防ぐのである。炭酸飲料でもないのにべットボトル緑茶飲料の口を開けると、プシュと音がするのは、窒素充填のためである。
全国清涼飲料工業会の調べでは、ペットボトルなどの緑茶飲料の生産量は、1998年からの6年間で約3倍の178万キロリットルに増えている。
ところが、国内の茶畑栽培面積は9年から03年までの5年間で3.8% の減少となっている。いかに、ペットボトル緑茶飲料が中国産茶葉に依存しているかが分かる。あるペットボトル緑茶飲料メーカーの社員は「ペットボトル緑茶と家庭で入れる緑茶は別の物です」とはっきり言う。日本の茶畑を守るためにも、健康に良い本物の緑茶を飲むためにも、茶は自分で入れるのがいちばんだ。