落下した りんご はジャム業者が狙っている という情報です。りんご農家にとっても秋の収穫シーズンの台風は最大の心配ごとですが、この時期になると、毎日、うきうきしながら天気予報をみている人達もいるくらいです。これは、一部のジャム業者である。彼らは台風が りんご 産地の長野、青森県を集うことをひたすら祈っているのです。
直撃しそうとなれば、すぐさまトラックで現地へ向かいます。狙いは台風で落ちた りんご です。生食にできない落ち りんご をタグ同然の値段で買い取ります。
買い取られた落ちた りんご は、イモやデンプンを入れ粘りけを出し、りんごジャムだけでなく、イチゴジャムやアンズジャムに化けるのです。うまく化けるためには、多くの食品添加物の力が必要となるのは言うまでもありません。
たとえば、イチゴジャムに化けるには次のような添加物を使います。固めるためには塩化カルシウム。着色にタール色素の食用赤色10 2号や黄色4号。イチゴの匂いをつけるために合成香料のイソイソチ吉草酸エチルやプロビオ酸イソアミルの合成香料。甘みをつけるのはソルビット。酸化防止のためにシュガーエステル。変色防止にエリソルビン酸。
粘りを強くするのにはCMC(繊維質グリコール酸ナトリウム)、アルギン酸、プロピレングリコールエステル、リン酸エステル、防腐のためにソルビン酸を添加する。こうして出来たイチゴジャムは、主に業務用として使われていく。りんご 農家にとって、落ちりんご をただ同然とはいえ、引き取ってくれるのはありがたい。
しかし、丹精込めて育てた りんご がわけの分からないジャムに加エされるのは耐えられないでしょう。
ということから、台風で被害を受けると、落ちた りんご を消費者に直接、安く買ってもらおうという動きが出てきました。多少の傷があるだけで、十分においしいので問題ありません。落ちた りんご の流通を業者はよく考えてはしいものです。