「 あっちむいてほい 」 の脳の働き はどのような働きをしていいるのでしょうか?ジャンケンといっしょに行う 「 あっちむいてホイ 」 のゲームのように、視覚で得た刺激と反対の行動をとるには、脳の深部(間脳)にある視床からの命令が不可欠であることを、突き止めました。
成果は、米科学誌 『 ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス 』 に掲載されました。視覚から得た情報を瞬時に判断して、それに従わず逆の行動を取ることは衝動性眼球運動と呼ばれます。
パーキンソン病や統合失調症などの病気になると、この運動がうまくできなくなることがあるが、脳内のメカニズムはわかっていませんでした。
訓練したサルを使って、ターゲットの動きに視線がそのまま反応してしまう場合と、ターゲットの反対側を向く場合を実験。その結果、反対側を向く場合のはうが、視床からの電気信号が増大していることを確認しました。
また、麻酔で視床の一部を働かなくするとターゲットに反応する確率が高くなり、視床からの信号が、衝動性眼球運動に必要なことが裏づけられたというのです。