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砂浜の減少とともに、層『とんどとれなくなった。市販のアサリの大半は中国産や北朝鮮産。国産と表示されていても稚貝を北朝鮮や中国から輸入して日本の浜で成長させたものだ。

原産国表示では、成育期間が長い国の方を原産国とするから、別に偽装表示ではないが、純粋の国産のアサリではない。こうした中、熊本県のあるベンチャー企業がアサリの陸上養殖をビジネス化した。アサリが出荷されるまでになるには通常、卵から成貝まで1年半かかる。これを、陸上養殖で行う。

養殖場は300平方メートルくらいの小さな屋内プールのようないけす。水は海水を浄化して引き込んでいる。この海水の浄化がもっともコストがかかる。アサリの陸上養殖は3段階に分かれる。第1段階は、アサリを受精、数時間かけてふ化させる。ふ化したアサリは「幼生」と呼ばれ、プランクトン状態で水中に浮いている。この状能似で2週間、稚貝になるまで陸上いけすの置かれる。

第2段階が稚貝から成貝までで、この間は約半年かかる。この期間だけは、海水浄化にかかるコストを減らすために天然環境の浜で飼育する。最後の段階で陸上いけすに戻し、出荷する。

養殖というと、気になるのは飼と抗菌性物質などの薬剤の使用だが、「餌は天然のプランクトンだけで、薬剤は一切使用していない。魚の養殖とアサリの養殖の大きな違いは、餌代のコストが非常に低いこと。プランクトンはCO2と光合成で増える。ただ、何万種類あるプランクトンからどのプランクトンを餌に選ぶかがポイントになる。

陸上養殖のメリットとして、アサリは通常、餌をやらないと3日間くらいしか生きられないが、陸上養殖の場合、1ヶ月間はもたせられ、計画的に出荷することが可能になったという。

貝の不安物質と安全な食べ方〔あさり、はまぐり、しじみ、かき)