アトピー患者さん、脂漏性皮膚炎に悩む方のためのスキンケア商品

アトピーの患者さんの肌はバリアの機能が低下

美肌精油ジェルは、林医師が考案したアトピー患者さんのためのスキンケア商品。1997年にボディーソープ、整皮ジェル、保湿クリームの3点セットになった商品として販売。

19年もの間、アトピー性皮膚炎(脂漏性皮膚炎)患者さんに支持を集めているスキンケア商品です。世の中にアトピーや敏感肌用のスキンケア製品は多くりますが、ほとんどは発売から数年で消えてしまいます。

肌の表面には、皮脂膜と呼ばれる薄い油の膜があります。皮脂膜は肌を守るバリア(防壁)のような存在で、アトピーを悪化させるダニや細菌といったアレルゲン( アレルギーを引き起こす物質) の侵入を防いでいます。

アトピーの患者さんは、皮脂の分泌カが低下し、皮脂膜がとても薄くなっています。皮脂膜が薄い肌は、城壁のないお城のようなもの。

外部からダニや細菌が簡単に侵入できるようになり、肌は感染を起こしやすくなります。バリアがないと皮膚内の水分が蒸発しやすくなり、皮膚の細胞間にすきまができます。これらすべてを総称して、「皮膚のバリア機能の崩壊」と呼びます。皮膚のバリア機能が弱まると肌は刺激を受けやすくなり激しいかゆみや炎症を引き起こすのです。

美肌精油ジェルはどんなアトピーにも有効、ステロイドとの併用も可

皮膚のバリア機能を回復させるには、どうしたらいいのでしょうか。重要なのは以下の3点を踏まえたスキンケアになります。

  • 洗浄皮脂膜を落としすぎずにダニや細菌、ダニのエサになるアカを洗い落とす
  • 水分補給と抗菌水分が蒸発して乾燥が加速するアトピーの肌に水分を補給し、抗菌をしてダニやカビから肌を守る
  • 保湿クリームの膜で補給した水分を守り、乾燥を防ぎます。

この3点を実現するのがまさに美肌精油ジェルの3点セットです。ボディソープで皮脂膜を守りながら肌の汚れを落とし、整皮ジェルで肌に水分補給をしながら抗菌をします。最後に塗る保湿クリームは、クリームの膜が皮脂膜の代わりとなって、皮膚のバリア機能を回復させます。

美肌精油ジェルの3点セットを使うことで、肌のかゆみ・炎症・乾燥が抑えられ、アトピーを改善する効果が期待できるのです(単品での使用も可能)。

アトピーには紅斑(赤みのある湿疹) や鱗屑(肌が乾燥し、魚のウロコのようにはがれた状態)など、さまざまな症状がありますが、美肌精油ジェルは、どんなアトピーにも有効です。

現在、ステロイド外用薬をはじめとする薬を使って治療している患者さんが、美肌精油ジェルを使っても問題はありません。その場合は、ボディソープで洗浄して整皮ジェルを塗った後に処方されている薬を塗り、その上から保湿クリームを塗るようにします。

保湿クリームで「ふた」をすることで、整皮ジェルと薬の有効成分が浸透しやすくなります。治療と併用しながら美肌精油ジェルを使うことで皮膚のバリア機能が回復し、ステロイド外用薬による治療を早く終えられた、という人も多数いらっしゃいます。

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