玄米を発芽させる意味と必要性

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物を食べたり、飲んだりするときに「生命をいただく」というのはよく言われることですが、これは何やら抽象的ですが、「生命= 発芽するもの」と考えるとイメージしやすくなるかもしれません。つまり、食べ物が生命であることを確認する一番わかりやすい方法が、「タネを発芽させる」ということ。でも、タネに「生命」が宿っているのはわかるとしても、それを体に取り入れることなどできるのでしょうか?

ここで考えたいのは、玄米とフィチンの関係です。玄米には豊富なミネラルが含まれていますが、それはほかの生き物のために用意されているのではありません。タネ自身を育てるためです。そして、タネが硬い殻におおわれているのと同様に、ミネラルも簡単に外敵に奪われてしまわないように、フィチンという物質でガツチリとガードされているのです。

玄米をただ炊くだけでは、このガードは十分に解除できません。また最近では、玄米に含まれるアブシジン酸という発芽を抑制する物質が、体内ではミトコンドリアの働きを阻害する毒になる点が指摘されています。こちらもただ炊くだけでは毒性はなくなりません。

つまり、玄米がいくらミネラルが豊富であっても、それが吸収できるとはかぎらず、害になる恐れすらあるわけですが、対処法はあります。玄米をほんの少し発芽させると酵素が働いて、フィチンのガードが自然と解除されるほか、アブシジン酸の毒性も除去されるのです。ガンマ面白いことに、こうして発芽させた状態の玄米は、ギヤバ( γアミノ酪酸) のような栄養素が増えることもわかっています。

発芽した以上、タネの生命力が増しているのは当然のことであり、それは玄米に含まれる栄養素にもハッキリと反映されます。もちろん体にもプラスに働くでしょう。間接的ではありますが、「生命力の高いものを食べることが、生命力を高める」ことになるわけです。